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 22日午後10時8分ごろ、長野県北部を震源とする最大震度6弱の強い地震があった。長野市と長野県小谷(おたり)村、小川村で震度6弱、同県白馬村、信濃町で震度5強、同県中野市、大町市、飯綱町と新潟県糸魚川市、妙高市で震度5弱を記録した。津波の心配はないという。

 気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6・8と推定される。気象庁は、今後1週間程度、最大で震度5強程度の余震の可能性があるとして、注意を呼びかけている。

 警察庁によると、白馬村で民家5棟が倒壊。2歳児を含む計21人が住んでいたが、全員が救助され、2人がけがをした。長野県内ではこのほか、倒れてきた仏壇やタンスで頭部を打ったり転んだりして、5人がけが。大町市の病院によると、子どもを含む約20人がけがをして搬送され、60~70代の3人が重傷。長野市消防局は、同市内で8人がけがをしたとしている。長野県によると、白馬村で住宅10棟が倒壊したという情報がある。

 JR東日本によると、東北、上越、長野、山形、秋田の各新幹線が一時、全線で運転を見合わせた。23日午前0時現在、長野新幹線は見合わせが続いている。JR東海によると、東海道新幹線も東京―岐阜羽島間で一時運転を見合わせた。

 中部電力によると、午後11時現在、大町市、白馬村の一部地域の計1600戸が停電している。

 東京電力によると、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)では、2~4号機と6号機の使用済み燃料プールで水位の異常を知らせる警報が鳴った。水はあふれておらず、異常は見つかっていない。放射線量を測定するモニタリングポストの値や、外部電源のネットワークにも異常は確認されていないという。