2014年11月20日、アメリカ・フロリダ州のフロリダ州立大学に銃を持った男が侵入! 大学構内で銃撃事件が発生した。実際に負傷者も出たこの事件が起こった時、大学の図書館の中には300〜400人の生徒がいたのだ。
現在 YouTube にアップされている動画「FSU Shooting」には、異変を知り、図書館の片隅に集まる生徒たちの様子が収められている。映像には事件発生時の生々しい状況が……詳細は以下の通りである。
・深夜に発砲事件発生
事件発生は、深夜0時半頃。なぜ、その時間帯にそれだけの生徒がいたのかと言うと、12月に期末試験を控えていたため。タイミングの悪いことに、多くの生徒が深夜まで図書館で勉強していたのだ。
・本棚の間に隠れる生徒
そして……図書館の中に銃声が響き渡った! その場に居合わせた生徒全員が凍りついたに違いない。ある生徒は本棚に身を隠し、またある生徒は入り口の前に本棚や本を積み上げて、犯人の侵入を阻むためのバリケードを作ったという。「発砲事件が発生しています。その場を動かないように」と、日本では考えられないような校内放送までも流れた。
そんな様子を記録したのが、この動画である。複数の生徒が図書館の一角に避難し、それぞれが緊張した面持ちで本棚の間で息をひそめている。当時の状況だけでなく、現場に居合わせた人々の恐怖感も伝わってくる映像と言えるだろう。
ちなみに目撃証言によると、犯人に特定の誰かを狙っている様子は見られなかったそうだ。
・犯人は射殺
結局、犯人は駆けつけた警察によって図書館の前で射殺された。警察が「武器を捨てろ」と告げたにも関わらず、犯人は発砲。警察が撃ち返し、相手は死亡したようだ。
犯人は、2005年にこの大学を卒業したマイロン・メイという人物で、2009年に別の大学のロースクールを卒業後、テキサス州とニューメキシコ州で弁護士として活動していたらしい。彼の日記や映像からは、「自分が誰かに狙われている」と感じていた節が見受けられるとのこと。
・生徒3名が負傷者
また、この事件によって3名の生徒が負傷。3名のうち1人は重体で、1人は足を撃たれたものの容態は安定。残る1人は弾丸が体をかすめたため病院で治療を施され、現在は帰宅しているという。
それにしても300〜400人の生徒がいる場所に銃で武装した男が現れて発砲するとは……警察の到着が遅れていれば、さらに被害が拡大していたことは十分に考えられる。今回の事件は、銃社会アメリカの深刻な問題点を浮き彫りにしていると言えるだろう。
参照元:YouTube、Metro、CEN(英語)
執筆:和才雄一郎
▼こちらがその動画
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