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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,,  10:00 PM

全天球(360度)動画のストリーミングサイトが早くも来年1月に登場予定

全天球(360度)動画のストリーミングサイトが早くも来年1月に登場予定

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やっとの思いでOculus RiftやSamsungのGear VRのような仮想現実(VR)を体験できるヘッドセットを手に入れたなら、まず一番に付属のデモ以外のものを見ようとするでしょう。ニューヨークにあるソフトウェア企業VCEMO社は、あらゆるVR対応ヘッドセットに対応する全天球動画(360度動画)をストリーミング配信するプラットフォームを提供するために、先日Kickstarterを利用して資金調達を開始しました。


VCEMOは「全天球動画が見られるYoutubeのようなもの」


このプラットフォームは、VRヘッドセット用のYouTubeのようなもの。つまり動画のページを開いて、再生ボタンを押すだけの形でローンチを目指しています。それが可能なのは、360度の動画が一般的なファイル形式で提供されているからです。通常、動画は単純なMP4ファイル形式で提供され、容量も一般的な動画よりも少し大きい程度です。そして、少し興味を持った程度の人でもGiropticまたはJauntのようなカメラを使えば、全天球の動画を撮ることは可能です。

VRのプロフェッショナル界のVimeoのような存在になりたいのです」と共同創設者のMatthew Griffith氏は言います。「コンテンツクリエーターのためのプライベートなVR動画ネットワークです」


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しかし、VCEMOとYouTubeのような他の動画サイトの違いは、VR動画にはユーザーからのインプットが必要である点です。ユーザーが上を向けば、ビデオもその動きに合わせて動くようにするため、どのような形であれ、ビデオはヘッドセットセンサーのデータを利用する必要があります。それは、ヘッドセットからブラウザへのインターフェイス、つまりブラウザプラグインが必要になるということです。

ブラウザ側の問題がデータ遅延であることは明らかです。Googleが開発に取り組んでいるWebVRというAPIは、現在Chromeのベータ版で利用可能なほか、Mozilla Firefoxに実装されています。しかし、WebVRの開発は、先行き不透明で時間がかかる可能性があるため、VCEMOにとって差し迫った課題は、遅延を最小限にするための独自の仮想現実APIプラグインの開発することです。


テクノロジーの大手企業も参入の可能性


いまのところ、大半のVR動画やゲームは、VRヘッドセットのローカルストレージにインストールされています。さらに、Oculusのような企業は、クロスプラットフォームの互換性を犠牲にしてでも、自社製品の開発に集中する可能性が高いでしょう。VCEMOが成功すれば、VCEMOは映画監督やアクションスポーツのアスリート達が360度映像をアップロードする標準的な場所となる可能性があります。しかし、GoogleやFacebook、さらにはGoProのような会社でさえも同様の配信システムを作る可能性があります。


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Griffiths氏によると、テクノロジーの大手企業とVCEMOの違いは、突き詰めると、プライバシー保護やデータマイニングにあるということです。「VRは、プライベートなものであるべきです。一人称視点で撮影されたものである以上、非常に個人的な動画であるからです」とGriffith氏は述べています。


そんな同社を動かすのは新進気鋭の学生たち


VCEMOは、最終的に360度のコンテンツを生でストリーミング配信し、多くのVRヘッドセットに対応することを目指しています。これは、今後の課題になるかもしれなません。今のところ、Oculusしか公式なSDKを提供しておらず、もしかしたら「箱スコ」のような製品を使えば、スマートフォンが間に合わせのVRヘッドセットになるかもしれません。そうなれば、VCEMOは、何百個もある少しずつ詳細が異なるヘッドセットに対する設定を行わなくてはならない可能性が出てきます。

VCEMOは、ウェブサイトがローンチする1月までに、Oculusのサポートが完了することを望んでいます。また、AndroidおよびiOS用のモバイルアプリを来年の夏までに用意したいとしています。

クラウドファンディングを使ってのこのような大掛かりなアイデアが実行に移されるのは奇妙なことのように思えるかもしれませんが、Oculus RiftもかつてはKickstarterから始まったことを忘れないでください。加えて、VCEMOのバックにいるチームは若く、6人のチームメンバーはニューヨークの大学からの卒業を間近に控えています。

VCEMOは、調達希望額の3万4500米ドルで何をするつもりなのでしょうか。まずは、その資金で現在会社のために働いてくれている開発者達に給与を支払います。次に大量のAmazonサーバー時間に対する料金を支払う必要があります。何といっても、VR版のVimeoともなれば、かなりの帯域幅が必要になるでしょうから。

VCEMOのKickstarterページへは、ここからどうぞ。


VCEMO is crowdfunding a site for streaming virtual reality video|GIGAOM

Kif Leswing(訳:Conyac
Barone Firenze / Shutterstock.com

 

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