元特捜検事の田中森一氏が死去　「闇社会の守護神」と呼ばれる

　田中　森一氏（たなか・もりかず＝元東京地検特捜部検事、元弁護士）２２日朝、東京都内の病院で死去、７１歳。長崎県出身。葬儀・告別式は未定。

　東京、大阪の両地検特捜部で活躍。弁護士に転身し、イトマン事件の許永中・元受刑者ら裏社会の人脈から「闇社会の守護神」と呼ばれた。００年に石橋産業をめぐる巨額手形詐欺事件で東京地検特捜部に逮捕され、保釈中の０７年に出版した自叙伝「反転」がベストセラーに。

　１０年に別の詐欺事件でも実刑判決が確定。医療刑務所でがんと診断され、１２年１１月の仮出所後は孔子の論語の教えを広める活動をしていた。今年がんを再発し、入院していた。（共同）