小林、相川に負けん!侍経験生かし正捕手つかむ
巨人の小林誠司捕手(25)が21日、日米野球の全日程を終えて、沖縄から帰京した。侍ジャパンに初選出され、親善試合を含めた2試合に出場。約2週間の大会期間中、正捕手である楽天・嶋から試合に臨む準備の仕方などを吸収。日の丸を背負って得た経験を生かし、この日に巨人入りを表明した相川らとの正捕手争い、17年WBCのメンバー入りに挑んでいく。
決意に満ちた表情だった。東京への飛行機を待つ那覇空港のロビー。小林は疲れた様子も見せず、「試合にも出させてもらい、いい経験をさせてもらいました。チームに帰っても、やるべきことをしっかりとやらないといけないと思います」と気持ちを新たにした。
ルーキーイヤーでの侍ジャパン初選出。出場は2試合で3打席2打数無安打に終わったが、日本の正捕手である嶋と過ごした約2週間はかけがえのないものとなった。「嶋さんは日本のトップ選手。今回、一緒にやらせてもらい、どんな意識、どんな準備をしているかを学びました。それを力にしていけたら」
嶋は、楽天の大久保監督の食後6時間後にエネルギーに変わるという考えから、昼食を多めに取り、試合前の夕食は控えめにしてナイトゲームに出場。最大限のパフォーマンスを発揮しようとする超一流の姿勢を、プロ1年生は目の当たりにした。
さらにメジャーの強打者相手にどんどん内角を突くなど、嶋の強気のリードは小林の理想そのもの。大きなジェスチャーと声で投手陣を鼓舞する姿は、今季、どちらかと言えばおとなしいイメージがある自身に、足りないと反省していた部分だった。
吸収したものすべてを発揮し、巨人での正捕手争いを制する。この日、WBCを2度経験した相川が巨人入りを表明。レギュラーをつかむ上でベテランの実松、加藤とともに最大のライバルとなるだけに、小林も対抗心をあらわにした。「大切なことは侍ジャパンで経験したことを、これからに生かせるかだと思います」。注入された嶋イズムで、実績と経験で劣る相川に挑んでいく。
日米野球のラストゲームとなった20日の親善試合(那覇)後、日本ハム・中田、広島・菊池らと1989年度生まれの同級生会を開き、食事をしながら今後の健闘を誓い合った。「(侍ジャパンへの)思いはすごく強くなりました」と、小林は17年のWBCメンバー入りにも意欲。まずは“嶋化”を図り、相川に打ち勝ち、巨人で阿部の後を継ぐ。その先に、侍ジャパンの扇の要が待っている。(中村 大悟)