14世紀、イタリア。
ルカ・パチリによって複式簿記が体系化され
海外貿易が盛んになりました。
16世紀後半。日本では戦国時代の末期。
石田三成たち奉行衆によって仕訳簿記方法が広まり
大規模な合戦が可能になりました。
そして20世後半。
インターネットの普及とともに会計ソフトは日用品になって
正確な財務分析が手元で可能になりました。
ふり返ると・・・
簿記会計はつねに
経済の発展とともに進化をしてきました。
事実そうです。
自動車がそうであったように
大衆化、大量生産化することで世の中に広まって、
その使用者は豊かになると信じられてきました。
会計もそうでした。
これは経済成長が右肩曲線を描き
企業や人の暮らしがますます豊かになる時代はそれでよかったんです。
ただ今のような成熟した社会までは予測できなかった。
だってそうですよね。
会計ソフトが普及して
企業の取引記録はほぼパソコンで行われます。
今どき、手書き帳簿なんて皆無ですよね。
それなのにどうして
企業の75%が赤字経営を強いられているんでしょうか。
不思議です。矛盾だと思う。
そもそも複式簿記の誕生と発展は
企業の倒産防止を目的として発明されたんですから。
文豪ゲーテ曰く
「ヨーロッパが生んだ最大の発明のひとつは複式簿記である」と、あります。
「売上ー経費=利益」
もしかすると、この考え方が会社経営を苦しめている!?
理屈で考えることによって・・・
計数化することによって・・・
期間損益によって・・・
きっと、そう考えたはずです。
ただ、現実にはそうななっていない。
多くの企業が赤字経営だし倒産や廃業が後を絶たない。
利益を上げることを目的にすることで、
仕事は厳しいと思い込んでいる人もたくさんいます。
今ほど、新しい利益の概念を必要とされている時代はありません。
だって簿記や会計は
会社経営を苦しめるために存在しているわけではないから。
数字がタイムリーに手元に届いても赤字は解消されないんです。
モノ余りの時代には原価計算から利益率を高める難しくなりました。
お客さまに
・ どんないいことがあるのか。
・ どんな体験を届けるのか。
その視点は簿記会計では表現できないからです。
経営者とその周辺を幸せにするために存在しているはずです。
利益の出ない会社を追い詰めるためではありません。
そのためには既存の利益感を見直す時が来ています。
「利益とは個性に基づいた価値」
ボクはそう定義づけています。
だから利益は探し物と言えます。
自分では自分の個性には気づくことができません。
価値は観手に咲くと言います。
まわりとの関係性の中で徐々にブラッシュアップされていくものです。
その一方で、
個性や価値は誰にでもあるもの。
誰にでもあるのならだれだって利益はあるはずです。
あるなら探せすことができる。
感情の深さとあいまって
誰かの役に立とうすることで潜在的な価値がより顕在化していきます。
誰に何ができるのか。
どうしてそれができるのか。
その辺りが明確になることで将来に対して自信を持つことができます。
・ 売上を上げるか
・ 経費を削減するのか
利益の最大化はいつも矛盾を抱えていることに気づきます。
会社の未来を創造するためには削減してはいけない経費があります。
試験研究費、研修費さらに販促費など。
これらを支出することで売上につながっていきます。
それらの経費をなくして売上を上げようとすることは不可能です。
そういう意味でも
「売上ー経費=利益」という概念はもう役割を終えたのかもしれません。
新しい利益の概念を意識しましょう。
個性に基づいた価値。これが利益です。
自分自身の中にはない、まわりとの関係性の中で磨かれていくものです。
これからもそんな利益を一緒に探していきますね。
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