アダルトサイトの利用料を架空請求する電話をかけて現金をだましとったとして、警視庁サイバー犯罪対策課は10日までに、詐欺の疑いで神奈川県小田原市、サイト運営会社元社長飯山陽介容疑者(33)と、大阪市住吉区、無職佐藤弘樹容疑者(40)ら3人を逮捕した。
サイバー課によると、飯山容疑者は運営するアダルトサイトにアクセスしたスマートフォンの電話番号などを抜き取る不正アプリを仕掛けていた。同課は、少なくとも約640人分が抜き取られているのを確認。架空請求に利用されたとみて調べている。
3人の逮捕容疑は、昨年6月、山口県の男性(39)に「サイト利用の延滞料金が発生し、100万円を超えている」とうその電話をし、約110万円を振り込ませた疑い。
飯山容疑者は昨年3月、神奈川県の業者に50万円で不正アプリの作成を委託していた。佐藤容疑者は、かつて飯山容疑者と同じ会社に勤務しており、実際に電話をかける役割だったとみられる。(共同)