器物損壊容疑:福岡・直方に建ったばかり魁皇像にいたずら

毎日新聞 2014年11月22日 05時00分(最終更新 11月22日 05時29分)

「さがり」の部分が折られ、仮修復された魁皇の銅像=福岡県直方市古町のJR直方駅前で2014年11月21日、梅山崇撮影
「さがり」の部分が折られ、仮修復された魁皇の銅像=福岡県直方市古町のJR直方駅前で2014年11月21日、梅山崇撮影
折られた銅像のまわしの「さがり」部分(11月6日撮影)=直方市提供
折られた銅像のまわしの「さがり」部分(11月6日撮影)=直方市提供

 福岡県直方市のJR直方駅前にある地元出身、大関魁皇(現浅香山親方)の銅像に、落書きや一部を壊すいたずらが相次いでいる。10月26日に除幕式を終えたばかりで、県警直方署は器物損壊容疑で捜査を始めた。市も監視カメラ設置を検討している。

 落書きは10月28日に胸の部分など3カ所で見つかり「愛の帝王」などと記されていた。また、まわしの「さがり」の部分が10月31日、11月6日、12日の3度、1〜2本折られているのが見つかった。市によると、高さ238センチの銅像に登ってふざける人もタクシー運転手が目撃していた。

 市は落書きを消し、さがりを接着剤で仮補修したが約40万円かけ本格補修する。銅像は「多くの人に触れてもらいたい」と囲いはなく、再発防止のためカメラ設置を検討している。

 銅像は土俵で塩を握って立つ魁皇の姿で、2281万円に上る寄付などをもとに作られた。市政策推進課の坂田剛係長は「ファンの募金で建てられた銅像をもっと大切にしてほしい」と話している。【梅山崇】

最新写真特集