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【スポーツ】

錦織、新兵器ラケットで悲願達成へ

2014年11月21日 紙面から

ジャガーの「Fタイプ KEI NISHIKORI EDITION」との写真撮影に臨む錦織圭=東京都港区六本木

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 男子テニスで世界ランキング5位の錦織圭(24)=日清食品=が20日、試合中並みの軽快なフットワークで3件のイベントをこなした。来季から使用するウィルソンの新ラケット発表、ウエア契約を結ぶユニクロの30周年感謝祭、英国の高級車ブランド「ジャガー」の限定モデル発売記念に次々と出席、多忙な1日を過ごした。新ラケットは球足で平均時速10キロ以上のスピードアップが期待される優れもの。新たな相棒とともに、錦織が四大大会初制覇を狙う。

 錦織が待望のグランドスラム優勝に向け、新兵器を搭載する。東京都内のアメアスポーツジャパン社でウィルソンの新作ラケット発表会見があり、来年1月から使用する予定の「BURN」が披露された。錦織も「スピードがほしかったのでつくってもらった」と注文通りの出来栄えにほおを緩めた。

 ラケットのゆがみを減らす新素材を使用し、ボールの初速が8%アップする逸品。これまでのパワー、回転を維持しながら時速10キロ以上のスピードアップが期待されるという。決勝でラファエル・ナダル(スペイン)との激闘を演じ、準優勝となった5月のマドリード・オープン後にリクエスト。通常2年かかる開発期間を短縮し、“宝刀”を完成させた。

 「自分のテニスがより攻撃的に変わってきている。まだ発展途上。常に強くなるには挑戦も必要」。今季は9月の全米オープンでアジアの男子では初の準優勝、ATPツアー・ファイナルで4強入りするなど躍進したが、現状維持では、その先は望めない。準優勝した全米オープンでもファーストサーブの平均速度は時速175キロで75位。ナダル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)のBIG3の牙城を崩すため、あえて変化を求めた。

 世界ランキングも5位となった今、来季の目標も明確。「大きな大会で活躍すること、決勝の舞台に戻ること。ランキングもキープしないといけない。違う挑戦の1年になる」。より攻撃的に、よりスピーディーに−。錦織は今季からさらに進化し、まずは来年1月の全豪オープンで初優勝を狙う。 (占部哲也)

 

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