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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【大相撲】白鵬、1敗堅持で最多タイVへ2014年11月21日 紙面から
◇九州場所<12日目>(20日・福岡国際センター) 白鵬(29)=宮城野=と鶴竜(29)=井筒=の両横綱が互いに譲らず、1敗で首位を守った。白鵬は大関稀勢の里を得意の左上手投げで料理し、鶴竜は注文相撲で大関豪栄道をはたき込んだ。稀勢の里は3敗目で優勝争いから後退し、2敗で追うのは再入幕の栃ノ心だけとなった。大関2場所目の豪栄道は5連敗で負け越しが決まり、来年1月の初場所は初のかど番となる。大関琴奨菊は関脇逸ノ城を寄り切り、ともに6勝6敗。十両は時天空が2敗を保って単独トップ。 大鵬と並ぶ史上最多となる優勝32回へ、白鵬は立ち合いに大鵬さんへの思いを乗せた。右から張って、左腕は脇を締めるようにしてもろ差しを狙いにいった。できないとみるや、左上手を取って稀勢の里を豪快に投げ捨てた。 「まあ、今思い出せば大鵬親方のようにクロスさせて、そんな感じじゃない。(左が)入りきれなかったけどね」 白鵬は右四つ、大鵬は左四つ。型は違えど、大鵬が得意としていたもろ差し狙いの立ち合い。本場所ではほとんど見せたことがないのに、この大一番で体現してみせた。 九州場所といえば、昨年の14日目。稀勢の里の上手投げに敗れ、連勝を18で止められたとき、館内から「万歳」が沸き起こった。白鵬はそのときのことを、「勝って騒がれるより、負けて騒がれる力士に」と前向きに振り返り、この日の朝稽古後に負けて騒がれるのは嫌か? と聞かれても「全然大丈夫ですよ」と精神的な余裕があった。 冷静さだけではなく優勝への貪欲さと、横綱としてのプライドも心に秘めている。11日目に鶴竜と並んでトップに立ったが、横綱はそれでも「追う立場をイメージしながら」と挑戦者の姿勢を持ち続けた。 立ち合いで待ったが多い両者の取組。「やっぱり、横綱ですから、頭一つ二つ、上だと思うし。呼吸を合わせて一回で合わせようと、私は心掛けてるよね」。またこうも言った。「やっぱり何かないと優勝を何回もできない」。横綱のプライドも忘れない。ドンと構える白鵬がこの日も一瞬早く立ち、先手を取った。 「まあ、宣言通り豪快でいい相撲が取れた」 稀勢の里の優勝への望みを断ち切り、すぐそこにある賜杯へあとは鶴竜との一騎打ち。「一番一番です」と自分に言い聞かせた。 (岸本隆) PR情報
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