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【大リーグ】

MLB軍、16残塁にミスで有終飾れず ファレル監督は編成に苦言

2014年11月21日 紙面から

◇日米野球 親善試合 侍日本6−4MLB

 沖縄初見参のMLB軍を見たさに駆けつけた米兵たちの「USA」コールがむなしく響いた。10安打を放ち、9四球をもらいながら、16残塁で細切れの1点ずつによる4点だけ。守っても4回1死一、三塁から浅い中飛を捕ったファウラーがなぜか無人の一塁へ送球するエラー。親善試合とはいえ、「オールスター」の看板が色あせる内容だった。

 次回大会のための提言は−と問われたジョン・ファレル監督の答えは明確だった。「チームの編成の仕方をまず変えないといけない」。今回はワールドシリーズ敗者のロイヤルズから4選手が参加したのに対し、その勝者のジャイアンツからの派遣はなかった。また、エンゼルスやアストロズ、レイズなどが複数の選手を出した一方で、ア・リーグではレンジャーズ、ブルージェイズ、アスレチックス選手の参加はなかった。名門ヤンキースから出たカプアーノは唯一のFA選手だった。

 「選手を選ぶ時点で規制があった。各チームによって判断が違った」。参加は全30球団中、半数強の17球団。その可否は、大会主催者ではなくMLB各球団の裁量で決まるため、監督が理想とする編成に近づくことはなかった。救いがあったとすれば、両リーグの首位打者であるアルテューベとモーノーが名を連ねたことくらいか。

 「ロサンゼルスに集まって練習したのはたったの2日だ。もっと早くロースターを決め、練習を積んだり、練習試合を組んだりすれば、より良いチームができるのは間違いない」。試合後、那覇から慌ただしく母国へ旅立とうとする姿に、疲れがにじみ出ていたファレル監督。24年ぶりの負け越し。第3戦でのノーヒットノーラン負け。8年ぶりに開催された日米野球は、大リーグの“すごみ”を見せることなく終わってしまった。(武藤康弘)

 

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