【ブリュッセル=御調昌邦】英紙フィナンシャル・タイムズは21日、欧州議会がインターネット検索最大手の米グーグルの企業分割を求める決議案を検討していると報じた。欧州議会の決議案に法的拘束力はないが、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会に対して競争政策面などでグーグルに厳しく対応するよう圧力をかける狙いがあるとみられる。
決議案ではインターネット検索とその他の分野に分割することを求めている。欧州議会で最大勢力の中道右派と第2勢力の中道左派が支持しているという。
欧州委員会は、グーグルによるネット販売などの検索結果表示が独占的地位の乱用に当たる恐れがあるとして調査を続けている。
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