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【プロ野球】

侍ジャパン、有終の美で勝利 ソフトB、広島勢が躍動

2014年11月21日 紙面から

日本代表−MLB ヒップタッチで勝利を喜ぶ侍ジャパンの丸(右)柳田(左)ら=沖縄セルラースタジアムで(飯室逸平撮影)

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◇日米野球 親善試合 侍日本6−4MLB

 「2014 SUZUKI 日米野球」は20日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で日本代表「侍ジャパン」とMLBオールスターの親善試合を行い、小久保裕紀監督(43)率いる侍ジャパンはソフトバンク勢が活躍して6−4で勝ち、有終の美を飾った。今大会は2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けた強化の一環で、18日までの5試合では3勝2敗とし、MLBに勝ち越しを決めていた。

 「親善試合だが、とにかく勝ちにいく試合運びをしたい」。小久保監督が、前日会見のその言葉を実行に移した。1点リードの8回無死一、二塁で今宮(ソフトバンク)に送りバントを指示。賞金がかかっていた12〜18日の日米野球5試合で一度も出さなかったサインだった。

 今宮が失敗してランナーが入れ替わると、小林(巨人)にも同じサインを出した。リードはわずか1点。「併殺で相手に流れがいってしまうのが怖かったので、もう1回バントさせた」と説明。勝利にこだわる姿勢を見せた。

 これに日米野球MVPの柳田(ソフトバンク)が応える。2度の空振りで追い込まれた後、投手の右脇をゴロで抜く中前2点適時打。「とにかくでかいの打ってやろうと思っていたけど、追い込まれたので(後ろに)つなげようと切り替えた。詰まったけど、気持ちでいった」と、執念の采配に執念で応えた。

 2、4回の得点もソフトバンク勢で挙げた。1点を先制された直後の2回は内川の四球、松田の右前打でチャンスをつくり、2死一、二塁から今宮が同点の中前適時打。4回は左前打で出塁した内川が、MLBの連続悪送球で勝ち越しのホームを踏んだ。

 今回の日米野球シリーズを振り返り、「選手たちが11月20日まで真剣勝負をやり抜いたことをねぎらい、敬意を表したい」と語った小久保監督。もっとも期待に応えたのは10月30日まで日本シリーズを戦い、日本一の栄誉に浴したソフトバンクの選手たちだった。

 指揮官にとっては現役生活19年のうち16年を過ごした古巣でもある。「今回のチームの主力選手が日本球界を引っ張っていくことは間違いない」。今後の侍ジャパンでもソフトバンク勢が存在感を発揮していく。 (小林孝一郎)

 

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