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【プロ野球】

ジャイアンツ球場でトライアウト実施 左腕・藤井(元DeNA)らが参加

2014年11月21日 紙面から

トライアウトを受けるDeNAの藤井秀悟=ジャイアンツ球場

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 戦力外になった選手らを対象とした12球団合同トライアウトの第2回が20日、川崎市のジャイアンツ球場で行われ、2001年セ・リーグ最多勝左腕でDeNAから戦力外通告を受けた藤井秀悟投手(37)ら18人が参加。球団編成担当者の前で、投手は打者4人、打者は5打席のシート打撃形式の対戦でアピールした。中日から戦力外となった辻孟彦投手(25)は欠場した。

 ひときわ大きな歓声に送られてマウンドに上がった藤井は、やっと自分らしい投球を披露した。カウント1−1からのシート打撃方式。最速133キロの直球を主体に、2人を空振り三振、残り2人を内野ゴロと4人を完全に抑えた。

 「前回は悔しい思いだけだったが原因は分かっていた。きょうは自分の15年間を披露する投球ができた。迷ったが、2回目も受けて良かった。あとは来年も投げる場をいただけるか、願うことしかできない」と、やり切った晴れやかな表情だった。

 第1回のトライアウト(9日、静岡・草薙)では、ストレートの四球が2つに二ゴロ2つと制球に苦しんだ。「左肘がもう大丈夫だということをアピールしようと変化球中心にしたら、躍動感がなかった。初めてのトライアウトで状況がよく分からず、直前のブルペンでちゃんと準備できなかったこともあった。きょうはしっかり投げてからマウンドに上がれたし、思い切り腕を振った真っすぐを投げられた」と反省を生かせた。

 ヤクルトに在籍していた2年目の2001年はセ最多の14勝を挙げて、日本一に貢献。身長175センチと決して恵まれた体格ではなく、全盛期でも直球の平均球速は130キロ台半ばだった。そんな藤井がセパ4球団で15年間、計83勝を積み上げてきたのは、変化球のキレと低めの抜群の制球力。「直球とスライダーだけでプロ入りして、古田(敦也)さんから『プロで生きていくには球種を増やさなきゃダメ』と言われ、初めて覚えた変化球だった」というチェンジアップで、又野を空振り三振に切り、健在ぶりを見せつけた。

 独立リーグなどから誘いはあったが「今はNPB(12球団)で投げることしか考えていない」。力は出し切った。吉報を待つしかない。 (竹村和佳子)

 

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