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 アジアで売れ筋の家電は、日本とは一味も二味も違う。いまも現役の2槽式洗濯機にはなぜか洗濯板がついていて、冷蔵庫は鍵つきが標準の国も。おいしい成長市場では最近、韓国メーカーが幅をきかせているが、日本勢も国柄や生活習慣に合わせた商品で巻き返しを図る。

 人口約2・5億人を抱えて成長が続くインドネシアでは、多くの家庭が2槽式洗濯機を使う。年中暑く、時折見舞うスコール。晴天なら脱水なしでも服が乾くし、突然の雨でぬれたら脱水だけして干せば事足りるためだ。

 中でも風変わりなのが、パナソニックが約3年前に売り出した洗濯板つき洗濯機だ。現地メーカーよりやや高い約130万ルピア(約1万3千円)だが、ヒットしている。洗濯物を入れる天板に凸凹があって、こすり洗いできる。「地元の人たちは、洗濯機があるのに洗濯板でも念入りにこする習慣がある」(広報)のをヒントにした。

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