2014年11月20日
近代麻雀の人気連載「鉄鳴きの麒麟児」3,4巻同時発売
近代麻雀で連載中の塚脇永久「鉄鳴きの麒麟児」3,4巻が同時発売されました。おめでとうございます!

オビは3,4巻のどちらも有名人のコメントとかではなく「編集部推薦」でした。編集部が推薦するくらいならなんで単行本を2巻までで出すの止めたんだよ!とか言いたくなるかもしれませんが、竹書房の場合は単行本ってのは採算を取れる見込みが無いとなかなか出してくれないそうです。編集部がいくら面白いから出してと薦めても、営業とかそういう他の部門は数字と実績を最重視しますからね。ある程度の実績があって固定ファンなどが見込める漫画家さんじゃないとそのへんはなかなかに難しいそうで、いやはや厳しいものですね。
この「鉄鳴きの麒麟児」は、1巻も2巻もなかなか出なかった記憶がありますし、「リスキーエッジ」のように近代麻雀読者人気は高くても単行本はあまり売れないのかなぁと思っていましたが、こうしてなんとか3,4巻の発売を実力でもぎ取ったのでしょうか。良かったです。

オビは3,4巻のどちらも有名人のコメントとかではなく「編集部推薦」でした。編集部が推薦するくらいならなんで単行本を2巻までで出すの止めたんだよ!とか言いたくなるかもしれませんが、竹書房の場合は単行本ってのは採算を取れる見込みが無いとなかなか出してくれないそうです。編集部がいくら面白いから出してと薦めても、営業とかそういう他の部門は数字と実績を最重視しますからね。ある程度の実績があって固定ファンなどが見込める漫画家さんじゃないとそのへんはなかなかに難しいそうで、いやはや厳しいものですね。
この「鉄鳴きの麒麟児」は、1巻も2巻もなかなか出なかった記憶がありますし、「リスキーエッジ」のように近代麻雀読者人気は高くても単行本はあまり売れないのかなぁと思っていましたが、こうしてなんとか3,4巻の発売を実力でもぎ取ったのでしょうか。良かったです。
主人公は、麻雀漫画にしては珍しい一児の父という桐谷鈴司。しかし、この男も一筋縄では行きません。麻雀の魅力の取り憑かれてしまったというのは他の多くの麻雀漫画の主人公と同じでして、ネット麻雀にハマって生活を疎かにしてとうとう妻と離婚してしまったという過去を持ちます。まぁ一言で言えば「クズ」ですわなw


「いくらカッコつけても、結局言ってることはクズ」ってのは麻雀漫画の主人公としてなかなか斬新ではありますねw
だが、麻雀の腕前と情熱は男らしいものです。
そして、彼には背負うものがあります。それが、元嫁の華子と娘の小梅。

もちろん、背負うものがあるのは彼だけではありません。3巻の後半から4巻を通してまるまる繰り広げられる、それぞれがそれぞれの人生を背負いバチバチにぶつかり合う四つ巴の闘いは近年稀に見るアツさでした。「鉄鳴き」を駆使する現代風の鳴き仕掛けと、押し引きの駆け引きを重視した闘牌は、特別変わった手牌や状況ではないものが多いため実用的かと言われると微妙なのですが、編集部がオビのコメントとしてあげている「麻雀が打ちたくなる」「面白凄い」というフレーズはピッタリです。なんというか、「これが『闘牌』だ!!!」って感じ。牌の闘いと書いて闘牌。
オーラスの闘いは、「鉄鳴き」を全力で駆使して懇親の粘りを見せた最高の闘牌になっています。おそらく最終形を決めてから逆算して闘牌を考えたのでしょうが、見事な演出で最高の盛り上がりになっています。美しい。

うん、美しい。
伝わるでしょうか、「美しい」んですよ。塚脇永久先生の麻雀漫画としての演出も、渋川難波プロの精密な読みと派手な手格好が組み合わさった闘牌も。相乗効果。麻雀を知らない人に「読め!」とは言いづらいタイプの漫画ではありますが、麻雀を知ってる人にはぜひ読んでほしい。そんな漫画です。麻雀打ちの麻雀打ちによる麻雀打ちのための漫画です。作画が天鳳元九段、闘牌監修が天鳳元十段って、これ以上のコンビはもう二度と現れないんじゃなかろうかw そもそも、現役漫画家の鳳凰民なんて他に存在するのか?w
連載はまだまだ続いていますが、「第一部・完!」ってくらいに、この4巻が最終巻だと言われても驚かないくらいに綺麗にまとまっています。もしまだ読んでないって人がいたら、早めに買っておいたほうがいいですよ。後から読みたくなっても遅いですよ。マジで。
この記事へのコメント
1. Posted by お見せしよう、王者のコメントを! 2014年11月20日 01:49
題名と絵だけ知ってたけどこやつバツイチだったんかい
てっきりネトマ上がりの学生かなんかかと思ってた
ちょっと買ってみようかな
てっきりネトマ上がりの学生かなんかかと思ってた
ちょっと買ってみようかな
2. Posted by clono 2014年11月20日 17:32
麒麟児は次から歌舞伎町制覇編って副題ついて巻数リセットするそうです
どうりできっちりまとまってるわけだ…

「咲-Saki-全国編」BD1巻
