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【ソウル前支局長起訴 往復書簡】
《往信》作家・佐藤優氏 理解できない起訴「韓国国家権力のマスメディア、記者への挑戦」
この問題は、韓国の国家権力が加藤さん、産経新聞に対してかけた弾圧にとどまらず、日本のマスメディア、記者、「もの書き」全員(そこには私も含まれる)に対する挑発と思います。
加藤さんを在宅起訴したことによって、韓国は報道の自由を保障できない国際基準での標準的価値観を共有できない国であるという認識が拡大します。韓国の政治エリートにこのような現実が理解できないはずがありません。もっともわれわれから見て、理不尽にしか思えないこの出来事にも、韓国の現政権にはそれを必要とする内在的論理があると思います。日本と韓国は、自由、民主主義、市場経済という価値観を共有する国です。それにもかかわらず、なぜ韓国検察がこのような理不尽な対応をしたのでしょうか。ぜひ、加藤さんの見立てをお聞かせ願いたいです。