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新生活を始めると周りは知らないことばかりだよね。周囲の環境も変わって、あたらしい職場、周りの人やその性格なんかも、時間がたてば把握できるけど、最初は誰にもわからないよ。そんなとき、耳にするのが「あの人は気をつけた方がいいよ」ってアドバイス。
でも、このアドバイス「あの人」について、いったい何に気をつければいいんだろう…?。事情を詳しく聞いても、はっきりとした理由が分からない場合が多いよ。
今日は、そんな「気をつけた方がいい人」についてお話しするね。
気をつけた方がいい人の特徴
その人は、とてもフレンドリーに話しかけてくるよ。気さくで面倒見がよくて、いろいろな情報を親切に教えてくれるんだ。それでいてサバサバしした本当に気持ちの良い人。一見、なんの害も見当たらないんだ。
でも、これって実は「好感を持たれるひと」のテンプレート(定型)なんだよね。ふつう、初めてあった人にこうはならない。明らかに不自然なんだけど、普通に接していれば、なにも問題はないように思える。
ところが、そこには思いもよらない落とし穴があるんだよ…。
親友という欺瞞
「気をつけた方がいい人」は、そのコミュニティに新人が入ってくると、いち早く目をつけて接近してくるよ。それにあなたが安易に応じていると、ますます密着してくるんだ。
その目的とは?
ここまでは、ただ「人好きな人」というだけで何の害もないんだよね。あなたと本当に気が合えば友達になるかもしれないし、興味がなければ、適当に話を合わせてやり過ごす。でも、この時点で、もう半分は罠に落ち込んでるんだよ。気を許して2人きりで話したりすれば、もうドップリ。
このひとは、あなたに好意があって友達になりたいと思ってるんじゃないんだ。あなたと頻繁に接触することによって、周囲の人々に「仲が良い」ことをアピールしているんだ。
親友アピール?何がしたいの?
「気をつけた方がいい人」というのは、分かりやすく言えばトラブルメーカーなんだ。明るく親切でサバサバしているのは見せかけだけ。実体は陰湿で嫉妬深い。おまけにネチネチしてるよ。
だから、あなたが気を許して、ほかの誰かの悪口や批判を口にしたら最悪だよ。その場は親身になって聞いてるけど、いったん仲がこじれると大変。内緒でした話を一気にバラまいちゃうんだ。
でも、賢いあなたなら、ここまでは想定内だよね。なぜなら、批判を口にしたじぶんにも原因があるし、そもそも、そんな悪口言ったりしないもん。
情報戦の本当の怖さ
だけど「気をつけた方がいい人」の、本当の怖さはここからなんだ。あなたが隙を見せずに、だれの悪口も言わないと、今度は全く関係がない話に、あなたが文句を言っていたという嘘をつき始めるんだ。
①あなたが漏らした情報(批判、悪口など)
これは、上に書いたとおり。ここまでは自衛できるから大丈夫なんだ。問題はつぎの②と③。
②あなたが与えた知識や物(考え方、創作物)
もしも、あなたが絵を描くのが上手だったら、できた絵がほしいと言って分けてもらうんだ。それから人を集めて「これは自分が描きました」って嘘をついてみんなに見せる。そして自分の評価を上げると同時に、絵の描き方を聞きに来たひとから対価を巻き上げる。一石二鳥ってわけ。
③あなたの身に覚えがない発言(ウソ、作り話)
不気味なのは、招いてもいないのに毎日やってくることだよ。そして第三者には「招かれている」と話すんだ。しばらくして、その第三者にまったくの大嘘を吹き込む。中味はその相手に応じて自分の利益になるようなものだよ。ポイントは「招かれて」と話を逆転した部分。そこが巧妙なトリックになっていて、第三者は見事に騙されるんだ。
けっきょく、このひとの目的は自分の発言の正当化と自尊心を満たすために、あなたの人望やスキルを利用することなんだよね。もともと根も葉もない嘘だから、めぐりめぐってそのうちバレるんだけど、発覚するまでの被害はひどいもんだよ。
基本、関わらない
「気をつけた方がいい人」は、良い人柄をうまく演出して近づいてくる。避けようとすると、答えざるをえない話題をふってきたり、断りにくいもの(飴玉、チョコレート)を差し出すなどして執拗に「接点」を作ろうとしてくるよ。 だからって無視すると「頭がおかしい、耳が壊れている」なんてネガティブな言葉を投げてきたり、周りに吹聴したりするんだ。
どうやって回避すればいいの?
もう、見分け方は分かったよね。ひとつは「あの人には気をつけた方がいいよ」っていうアドバイス。もう一つは、やたら接近してきて、過剰な親切をしてくるってところ。
いったん狙われると、回避するのは大変なんだけど、対処方法は2つあるよ。
ひとつは、一瞬だけ愛想よくして、会話を短くすること。どうしても長く話さなきゃいけない状況になったら、ほかの人がいる場所で。2人きりでの長話だけは絶対にやっちゃダメだよ!
ふたつめは、そのひと以外の、ほかの人と交流すること。敵の戦略は、新人のあなたを独占してほかの人に情報を与えないことなんだ。あなたを孤立させて、思うように操るためにね。
でも、周りは知らない人ばかり。そんなときは、あなたに無関心なひとを探してみよう。あなたに無関心ってことは、逆に言えば、騙したり利用する意図がないとも言えるんだよ。異性だと勘違いされてしまうから、なるべく同性の人と多く交流しよう。
まとめ
たぶんだけど、今日、紹介したような「気をつけた方がいい人」というのは、強度の虚言癖と、軽度の人格障害の「狭間」で生きてるんだと思う。根底にあるのは肥大した虚栄心、嫉妬心…かな。
だから、あなたの、知識、スキル、人格、人望をそっくりコピーして、あなたになりすましたり、それらを盗んで自分を立派な人間に見せようとするんだ。
これが、僕が見た「気をつけた方がいい人」の実体とその手口。ふだんの暮らしはもちろん、インターネットでもありえるから、みんな気をつけてね!
今日はここまで!