「グローバル・イノベーターTOP100」日本が39社で首位に輝く

2014年11月07日 10時30分

2014年11月07日 10時30分

Flickr_Chan Ko Long
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11月6日、国際的な情報サービス企業のトムソン・ロイターが「Top100グローバル・イノベーター2014」を発表した。これは特許関連データを基に、世界の革新的企業100社を選ぶというもの。

今年で4回目となり、過去3年間はアメリカ企業が最多となっていた。しかし今回100社のうち米企業が35社、日本企業は39社がランクインし、ついに首位に輝いた。

評価の基準は4つ

評価の基準は4つある。「保有している特許数」「特許を出願して登録された成功率」「特許技術の世界的な広がり」そして「その特許が他社へ与える影響力」だ。

分析対象は過去5年間で、2009年から2013年までのデータを基に選出された。しかしイノベーティブな企業を称賛することが目的のため、順位付けはしていない。

選ばれた日本の39社とは

今回、初めて選ばれた日本企業はアルファベット順で、アイシン精機、カシオ計算機、古河電気工業、花王、神戸製鋼、小松製作所、京セラ、東京エレクトロン、など8社。

また、ブラザー工業、キャノン、富士通、日立製作所、本田技研工業、三菱電機、日本電気、日東電工、NTT、オリンパス、パナソニック、セイコー、エプソン、シャープ、信越化学工業、ソニー、東芝、トヨタ自動車は、4年連続の選出となった。

他にも、旭硝子、ダイキン工業、デンソー、富士フィルム、三菱重工業、日本特殊陶業、新日鉄住金、日産自動車、リコー、半導体エネルギー研究所、住友電気工業、住友ゴム工業、TDK、ヤマハ、など有力企業もランクインした。

アジア企業の躍進が目立つ

また今年は日本を中心にアジア企業の躍進も目立ち、韓国4社、台湾2社、中国からはファーウェイ(華為)1社が受賞した。

ヨーロッパからは計18社となり、フランス7社、スイス5社、ドイツ4社、オランダ1社、スウェーデン1社という内訳になった。

トムソン・ロイターIP&Scienceビジネスの、長尾正樹社長は次のように語る。
「日本企業は多数の独創的な発明を生み出しているだけでなく、知的財産で適切に保護しながら、グローバル市場でのビジネスを効果的に展開している。日本企業がイノベーションの世界的なリーダーであることが証明された」

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