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タイのクーデターから半年 今も戒厳令11月22日 5時44分
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タイで軍によるクーデターから22日で半年となり、軍の影響力の強い暫定政権は、政治混乱で落ち込んだ景気の回復などを目指す一方、今も戒厳令をしいて政権に批判的な動きに神経をとがらせていて、民政復帰に向けた道のりは依然、不透明なままです。
タイでは、インラック前首相や兄のタクシン元首相の支持者と反タクシン派の対立による政治混乱を受けて、軍がことし5月にクーデターで国の実権を掌握してから22日で半年となります。
クーデターを率いたプラユット前陸軍司令官は8月に暫定首相に就任し、政治混乱で落ち込んだ景気の回復や、国民の融和を目指していて、世論調査では治安や経済面での評価を受け高い支持を得ています。
しかし、軍の影響力の強い暫定政権は今も戒厳令をしいて、デモや集会を禁止しているほか、政治をテーマとした講演会がたびたび中止されるなど、政権に批判的な動きに神経をとがらせています。
また、民政復帰に向け、当初、来年秋にも実施するとしていた議会選挙が再来年に延期される見通しで、民主化への道のりは依然として不透明なままです。
首都バンコクの30代の男性は「クーデターによって国民の対立による混乱がなくなったのはよいと思うが、民政復帰のためにも議会選挙を早く実施してほしい」と話していました。