ロシア、石油市場でサウジと協力へ-生産削減の計画はなし
11月21日(ブルームバーグ):原油の2大輸出国であるロシアとサウジアラビアは石油市場で協力することで一致した。ロシアのエネルギー省はただ、下落が続く価格の反転を狙って生産を制限する予定は当面ないと説明した。
ロシアのラブロフ外相は21日、サウジアラビアの外相との会談後にモスクワで記者団に対し、同国とサウジアラビアは、石油市場に対して「政治的・地政学的な理由から影響を与えようとする試みがあってはならない」との意見で一致したと語った。また石油輸出国には、「そうした非客観的な要素を修正するための措置を講じる権利がある」と述べた。
ロシアとサウジアラビアの原油生産量を合わせると、世界全体の約25%を占める。
ロシアのノバク・エネルギー相はこの日モスクワで、同国政府は生産削減をめぐり協議したが、価格下落の阻止を目的に生産を削減する計画は現在ないと説明。その上で、ロシア経済は石油収入に大きく依存していることから最終的な決定はまだ下されていないと語った。
原題:Russia to Cooperate With Saudi on Oil While Avoiding Output Cuts(抜粋)
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更新日時: 2014/11/22 02:40 JST