2014年11月21日19時07分
今年の全米オープンテニスで準優勝した世界ランク5位の錦織圭選手が21日、東京・銀座のイベントで、福島県相馬市から招かれた小中学生15人にテニスを教えた。得意技の「エア・ケイ」を見せたり、一緒にラリーをしたりして、つかの間のオフに笑顔で子どもたちと交流した。
「子どもに教える機会はあまりないから楽しみ」と話す錦織選手はまず、サイドステップや腕を回すストレッチを指導。「テニスは股関節や肩甲骨を一番使う。練習前にしっかり動かした方がいい」とアドバイス。
フォアハンドなどのお手本も見せながら「小さい頃はサーブが苦手。トスを上げた時、ひじを下げないように意識した。最初はプロのかっこいい選手のまねをするのが上手になる近道」。得意技の「エア・ケイ」を見せると大歓声が起きた。子どもたちとはラリーをして「ナイスショット」「頑張れ」と声をかけた。
参加者からは「ミスをしても強い精神力を保つにはどうすればいいか」という質問も飛び、「自分は負けている時も顔に動揺を出さず、胸を張って平常心を保っている」と答えた。
今季はツアー4勝を挙げた飛躍の年。来季は四大大会初優勝の期待もかかる。錦織選手は「毎試合が挑戦者という戦いはできないが、常に向上心を持ち、自信過剰にならないようにしたい」。子どもたちの懸命な姿に触れ「自分も松岡修造さんの指導で世界への一歩を踏み出せた。引退しても日本のテニス界に関われたらうれしい」と語った。
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