「ギンナンが臭い」と自治体に苦情が相次ぐ…ネットには賛否両論の声
ギンナンの「におい」を巡ってのトラブルが増加している。
ギンナンのにおいで自治体に苦情も
秋になり、木々が色づいてきた。そんな中、紅葉で有名な「イチョウ」を巡って、トラブルが発生しているという。
イチョウの木は、景観の向上などの観点から、全国で植栽されている。しかし、イチョウの雌株になる実「ギンナン」は踏みつぶすと悪臭が発生する。
この「においについての苦情」が各自治体に寄せられているというのだ。
大阪府の御堂筋では苦情が殺到
イチョウ並木の名所である大阪の御堂筋には、ギンナンのにおいに関する苦情が殺到しているという。
高級ブティック店が多く並び、大型イベントなども開催される御堂筋は人通りが多いことから、ギンナンが潰されやすく、においが漂っているという。
大阪市北部方面公園事務所の担当者はこうつぶやいている。
昔は秋の風物詩として楽しんでもらえたのに……
公園では、毎年ギンナン落としを行い、ギンナンを市民に配っているという。
川崎市は、潰れる前にギンナンを回収
川崎市では、自転車の通行量の増加などによりギンナンが潰れることが増えて、においの苦情が多く寄せられるようになった。
そこで、川崎市は今年の11月8日から、市役所通りのイチョウになったギンナンの配布を開始。管理業者に回収を依頼し、食べやすいように下処理をしたうえで、1袋120g入りのギンナンを配布している。
ネット上には多くの反響
このような状況に、ネット上には多くの反響が寄せられている。
ギンナン臭はたしかにクサイけども、秋の面白い風物詩として、わりとアリなんじゃないかと思っていた。でも、量にもよるかな?
— えびあさ (@ebi_asa) 2014, 11月 2
ぎんなんの匂いで自治体に苦情か……好きな人は気にならないけど、苦手な人には苦痛だよね。おいらは、金木犀が(ry
— リエ (@jeanne_louis) 2014, 11月 21
ぎんなんがくさいから自治体に苦情とな?世も末じゃ。
— あめちゃん (@amechan_3) 2014, 11月 21
ぎんなん確かに臭いがすごいけど…食べるぎんなん大好き♡って言いつつ臭いの苦情出してる方も中にいると思うのね…なんだか複雑だわね。
— ゆきなさん (@clovers0925) 2014, 11月 21
ぎんなんがくさいとか子どもの声は騒音とか窮屈なこと言うねぇ
— Keiko (@keiko4sisters) 2014, 11月 21
就職して暫く住んでた所も今頃になると通り中ギンナンの匂いが漂ってたが、あの頃は文句言う人なんて居らんかったぞ(;´Д`)
— 西明石家 (@nishi_akashiya) 2014, 11月 21
踏みつけられて潰れたぎんなんの匂いは確かに嫌だけど、街路樹のぎんなんに苦情をいう世の中になってしまったのかと、なんだか人間世紀末を感じる
— nao-hiro (@nao_bee) 2014, 11月 21
「ギンナンのにおいも我慢できないほど、心の余裕がなくなっているのかなぁ」と指摘する声もみられた。
ギンナンのにおい成分は「足の悪臭」と同じ?
ギンナンのにおいの元は、「酪酸」と「ペプタン酸」。この2つの物質は、人間の足の悪臭の原因物質とも言われている。
イチョウ並木など、イチョウの木が多い場所で生活している人にとっては、ギンナンのにおいは深刻な悩みのようだ。
ソウルでもギンナンのにおいが問題に…
ギンナンのにおいは、海外でも問題になっている。
ソウルでは、イチョウの木の下を歩くときは、ギンナンを踏まないようにみんな下を向いて歩いているという。
ソウル市は市の木にイチョウを採用しており、2013年末時点でのイチョウの街路樹数は約11万4198株。
ソウル市はこの問題を受け、市の中心部に植えられているイチョウを全て雄株に植え替える計画を発表した。
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- 出典元:イチョウ:ギンナンにおい、困った…自治体、拾って配布も - 毎日新聞(11/21)
- 出典元:潰れてにおう前にギンナン回収、川崎市が配布へ - 読売オンライン(11/7)
- 出典元:11月の科学館 イチョウとカツラ - 群馬県生涯学習センター少年科学館
- 出典元:秋の風物詩?それとも迷惑?銀杏の臭い対策に取り組むソウル市 - 日経ビジネス(10/8)