滅多に政策金利を動かさない中国人民銀行が、利下げしました。1年物貸し出し基準金利は0.4パーセンテージ・ポイント引き下げられ5.6%へ、1年物預金金利は0.25パーセンテージ・ポイント引き下げられ2.75%となります。今回の利下げは、市場の予想外でした。

とりあえず中国株は好感すると思います。また今回の中国の利下げは中国だけでなく、世界の株式市場に影響すると思われます。

中国に石炭、鉄鉱石などを輸出している国は需要が増えるとの思惑から買われるでしょう。また中国にラグジャリー・グッズなどを輸出している企業の株式も買われるでしょう。

中国人民銀行は今回の利下げはトレンドのはじまりではなく、あくまでもワンポイントでのリリーフを提供する意図であるという意味のコメントをしています。その解釈で良いと思います。

若し利下げが実体経済の支えにならなかった場合(そのシナリオが起こる可能性は、比較的低いと思いますが)、連続した利下げが必要になり、そうなると(何かシリアスに中国の経済がおかしくなっている)という印象を醸し出すリスクもあります。

そのへんの見極めは必要だと思います。

それから最近の日本の異次元緩和とそれによる急激な円安が、近隣諸国の経済に大きなプレッシャーを与えていることも忘れてはならないと思います。貿易の面での摩擦は、今後高まると考えるのが自然です。