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 中国を代表する人権派弁護士で、天安門事件に関する私的集会に参加して拘束され、6月に逮捕された浦志強氏(49)が、このほど送検された模様だ。当局は浦氏の日記などを押収。過去の言動にさかのぼり、国家政権転覆扇動罪などの重い罪に問う構えだ。

 浦氏の担当弁護士を含む複数の関係者が明らかにした。送検を通知する正式な文書は届いていないが、北京市公安局が捜査資料を市検察当局に送ったことを弁護士に明らかにした。

 同市公安当局は浦氏に対し、6月の逮捕容疑となった「故意に騒動を引き起こした罪(騒動挑発罪)」や「不法に個人情報を取得した罪」に加え、国家政権転覆扇動罪と民族怨恨(えんこん)・差別扇動罪を適用すべきだとの「起訴意見書」を検察当局に提出する意向を伝えたという。