外国勢に反撃、韓国ゲーム業界の覚悟

 韓国最大のゲームショー「G-STAR」が20日、釜山市の展示・コンベンション施設BEXCOで4日間の日程で開幕した。今年のテーマは「ゲームは終わらない(Game is not over)」だ。

 今年で10周年を迎えるG-STARは本来、ゲームメーカーが過去1年かけて準備してきた新作を発表する一大イベントだった。しかし、今年の会場には悲壮なムードが漂っていた。外国製ゲームに国内市場まで奪われた韓国のゲームメーカーが「これ以上やられたら終わり」という覚悟で大反撃に出ているからだ。

■「ゲーム宗主国」の没落

 韓国はかつてオンラインゲームの「宗主国」と呼ばれ、世界のゲーム界をリードした。しかし、最近は外国製ゲームに押されたり、さまざまな規制が加えられたりした結果、活気を失ってしまった。

 韓国コンテンツ産業振興院が先月発表した「2014大韓民国ゲーム白書」によると、昨年の韓国のゲーム市場規模は前年に比べ0.3%縮小した。これまで年30-40%成長してきた市場が停滞どころか初めて縮小に転じた格好だ。アトラス・リサーチ・アンド・コンサルティングも韓国の主要ゲーム業者の海外売り上げが前年比で最大30%落ち込んだと指摘した。

 その上、韓国市場は海外ゲームが幅を利かしている。米国製の「リーグ・オブ・レジェンド」は121週連続で韓国のインターネットカフェでのオンラインゲームシェア首位を守っている。モバイルゲーム市場でもフィンランド製の「クラッシュ・オブ・クラン」が1位だ。

 韓国のゲーム業界は今回のG-STARを反撃の機会と位置づけた。数年間にわたり開発してきた大作ゲームを発表し、韓国市場の奪還と海外への輸出拡大を狙う。

 今年のG-STARには過去最大の35カ国、617社が出展した。韓国企業383社をはじめ、中国のテンセント(騰訊)、崑崙、日本のセガ、米COG、ロシアのイノバなど外国企業もG-STARで新作を宣伝したり、投資協力を話し合ったりする。

白剛寧(ペク・カンニョン)記者
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