衆院選:生き残り図る野党 議員の流動化加速

毎日新聞 2014年11月20日 23時57分(最終更新 11月21日 15時03分)

 ◇選挙区調整に影響

 民主党が、合流する中島克仁氏の擁立を検討する山梨1区には、維新の党の小沢鋭仁国会議員団幹事長も立候補を予定している。維新の江田憲司共同代表は20日の記者会見で「譲るつもりはない」と強い不快感を示した。みんなの党の解党が、民主と維新の連携に影を落とした形だ。

 中島氏は、前回衆院選で旧山梨3区から立候補して比例復活したが、「0増5減」の定数是正で選挙区がなくなり、1区への選挙区替えを希望した。民主幹部は「地盤の厚い山梨での擁立見送りは難しい」として維新の理解を求める考えだ。

 中島氏と共に民主に合流する山内康一氏は埼玉13区から立候補する方向で、次世代の党の新人と競合しそうだ。民主と次世代の競合区はさらに増える見通しだが、保守色の強い次世代との調整は「これ以上は困難」(民主幹部)として立ち消えとなりそうだ。

 そのぶん、民主は維新との協議を引き続き積極的に進める方針だ。枝野幸男幹事長は20日、記者団に「自民党に漁夫の利を得させてはいけない」と述べた。

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