安倍内閣:政治とカネ、揺れた2カ月
毎日新聞 2014年11月21日 11時46分(最終更新 11月21日 12時58分)
安倍内閣の閣僚は21日午前、解散を決める閣議に出席した後、記者会見に臨み、「政治とカネ」に揺れた2カ月足らずの臨時国会を振り返った。
江渡聡徳防衛相は、9月の内閣改造で初入閣を果たした後、資金管理団体の会計処理問題が発覚。臨時国会では、最大の焦点のはずだった安全保障法制ではなく自身の政治とカネの問題で野党の追及を受け続けた。会見でこの点を問われると「やるところはやれたと思う」と話した。
10月20日に「ダブル辞任」した2閣僚の後任は、就任わずか1カ月で衆院解散を迎えた。松島みどり氏の後を継いだ上川陽子法相は法務省関連の法案が一部成立に至らなかったことについては「大変残念だ」と述べた。
小渕優子氏の後任で、政治団体から「SMバー」への支出や東電株保有問題で批判された参院議員の宮沢洋一経済産業相は「出足はかなりきつい状況があったが、ここのところ落ち着いてきて充実した1カ月間だった」と振り返った。【斎藤良太、和田武士、松倉佑輔】