慰安婦報道:吉田氏著書に中傷落書き 福岡の図書館
毎日新聞 2014年11月20日 18時43分
従軍慰安婦報道を巡り、朝鮮人女性を強制連行したと証言した吉田清治氏(故人)の著書に「売國奴」などと中傷する落書きが見つかり、福岡市が貸し出しや閲覧を中止していることが20日、分かった。市は被害について県警早良署に相談している。
市総合図書館によると、市城南図書館の書棚にあった吉田氏の著書「私の戦争犯罪 朝鮮人強制連行」(1983年、三一書房)。本の返却者が10月16日、「ひどい書き込みがある」と連絡。確認したところ9ページにわたってボールペンや鉛筆で中傷などが書かれていた。
総合図書館の担当者は「市民の財産が傷つけられ大変残念。二度としてほしくない」と話した。【下原知広】