- 衆議院の解散を明日に控え県内政界の動きも風雲急を告げてきました。自民党県連は熊本4区選出で次世代の党の園田博之衆議院議員に対して離党して無所属で出馬するよう求めることを20日正式に決めました。一方、候補者調整が難航している熊本2区については党本部に対応を一任しています。20日行われた自民党県連の緊急常任総務会。日曜日に行われた熊本市長選で初当選した大西一史さんが選挙戦のお礼に訪れた冒頭部分のみ撮影が許されました。しかしお祝いムードはここまで。非公開で行われた衆院選に向けた取り組みでは、選挙区ごとに所属県議が話し合い、特に難しい問題を抱えた選挙区で対応が協議されました。まずは4区。前回2年前の選挙では自民党は候補者を立てず当時維新の会に所属していた園田博之さんを地元議員が支援しましたが、維新の分裂に伴い園田さんは現在「次世代の党」に所属しています。【西岡一成県議】「われわれもずっと党派は違っても園田代議士と近いところで活動してきた県会議員ばかりです。4区は特に。そういう流れの中で急々だったけど園田さんに『ぜひ無所属になってほしい』と(伝えた)」(次世代の党を離党しろと?)「そういうことですよ」一方、これまで野田毅さんと林田彪さんが選挙区と比例区で交互に出馬するコスタリカ方式をとってきた熊本2区。県連幹部はおととい党本部を訪れ「2人が当選できる形をとってほしい」と要望しました。20日の会議後山本 秀久県連会長は「党本部の判断を待っているところ」としながらも野田、林田両氏ともに公認申請を出すよう指示したということです。一方民主党県連は19日夜の常任幹事会で熊本2区と3区への候補者擁立を目指すことを確認しました。【民主党県連・鎌田代表ON】「候補者ゼロは避けたい」鎌田代表によると熊本1区に出馬予定の維新の党・松野頼久衆議院議員が推薦・支持などを求めて県連レベルでの連携を打診。また連携を進める社民党県連合が4区と5区で候補者選定を進めていることから選挙区が重ならない2区・3区への擁立を目指し今週末をメドに候補者の絞り込みを終えたいとしています。