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【川端編集長のニュース一言解説】東福岡高校のU-18日本代表MF中島賢星が横浜FMへ内定

2014 11/21  11:46

複数のクラブによる争奪戦となっていた東福岡高のU―18日本代表MF中島賢星(18)は、横浜FMへの入団が内定しました。

【横浜M】U18代表の中島、入団内定を発表!(Yahoo!ニュース)

 横浜Mは20日、東福岡高のU―18日本代表MF中島賢星(18)の入団内定を発表した。J2福岡など複数クラブによる争奪戦となっていた180センチ、73キロの大型MFで、小学生時代にクラブの下部組織に所属。MF中村俊輔(36)の後継者として期待される18歳は「幼かった僕に夢や希望、そしてあこがれを抱かせてくれたこのクラブで、プロサッカー選手としての一歩をスタートできることをとてもうれしく思います」とコメントした。

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東福岡MF中島賢星(c)川端暁彦

かわばた編集長の一言解説

中村俊輔の後継者!……かどうかはともかくとして、今季の高卒ルーキーの目玉と見られていた中島の横浜FM内定が発表になりました。中島の横浜FM加入と僚友のMF増山朝陽の神戸加入は周知のことだったのですが、東福岡が大事な高校選手権予選を戦っている真っ最中ということで、発表のタイミングを見計らっていたのだと思われます。

中島は小学校の途中まで神奈川県横須賀市に住んでおり、近隣の横浜FMプライマリー追浜に所属していた選手でした。5年生の時点でチームの戦力となっており、期待の逸材だったわけですが、家庭の都合で福岡へ転住となってしまい、金の卵を逃した形になっていました。アビスパ福岡へと籍を移した中学生の彼について、「あいつは元々追浜の子だったんだぜ?」と横浜FMの指導者が説明してくれたのを覚えています。この時点では横浜FM側も、中島が「帰って来る」とは正直まるで思っていなかったのでしょう。

福岡でも大きな期待を寄せられていた中島は、欧州への短期留学も実現し、中学生ながらU-18チームの試合へも出場することとなります。それだけに高校入学に際して東福岡へと進んだときは育成年代では結構なビッグニュースでした。今夏の高校総体で優勝したあと、中島は「一緒にアビスパへ謝りに行ってくれた父に感謝したい」と涙ながらに語っていたのは印象的でした。中学3年生が自分の進路をどう定めるかは本当に重い決断だったのだと思います。

吉武博文監督率いるU-16日本代表では主にセンターバックとして起用されましたが、最終的には選外に。東福岡ではFWからウイング、攻撃的MFと多彩なポジションをこなしています。僕も「彼の適性はどこだと思いますか?」といろいろな指導者に聞いてみましたが、その答えは千差万別。上背があってテクニックもある日本では珍しいタイプなので、判断に迷うのでしょうね。将来的には、ボランチの可能性もあると思います。

まずは年末年始の高校サッカー選手権で、横浜FMサポーターに「お披露目」ということになります。彼と増山のいる東福岡は、大会の最注目チームとなりそうです。

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