2014年10月8日13時37分
噴火した御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)で、自衛隊や警察、消防の捜索隊は8日朝からの捜索で、心肺停止状態の1人を見つけた。長野県警が死亡を確認し、死者は55人になった。県警は7日に見つかった死者3人のうち、判明していなかった1人の身元を発表。安否がわかっていなかった10人に含まれ、安否不明者は9人になった。
県警によると、7日に見つかった3人の死因はいずれも「損傷死」(外傷性ショックなど)だった。
8日も御嶽山周辺は夜まで晴れる見通し。長野県は山頂付近での捜索活動を長くするため、7日より2時間以上早い午前6時半ごろから捜索を始め、約440人の捜索隊の大半を輸送する大型ヘリを2機から3機に増やした。
現場は粘土状の火山灰で覆われ、7日はぬかるんだ地面に腰まで沈む隊員がいた。高山病や低体温症を訴える隊員もいたほか、斜面を十数メートルにわたって火山灰が流れ落ちるなど二次災害の危険もあり、捜索活動は厳しさを増している。
■死亡が確認された方(7、8日の判明分)
【愛知県】小牧市、会社員大脇信治さん(40)▽豊田市、会社員三宅真一郎さん(50)
【静岡県】袋井市、会社員袴田祐示さん(28)
=長野県警発表
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朝日新聞社会部
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