2014年10月11日01時02分
55人が死亡し、8人が安否不明となっている御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火で、自衛隊や警察、消防は10日、山頂付近を捜索したが、不明者は見つからなかった。戦後最悪の火山災害は11日で発生から2週間。厳しい環境に捜索は難航している。
10日は、これまでで最多の約550人がヘリと陸路で捜索に向かった。水を含んだ火山灰がぬかるんで捜索隊員が胸付近までつかる場所があった。一方で、灰が固まって棒が刺さらない場所もあったという。
長野県によると、御嶽山山頂付近の捜索は10日、立ち入りが危険な区域を除き、全域の約26ヘクタールを終えた。捜索隊員は延べ約3千人にのぼった。
捜索は当初、登山道や山小屋付近で進め、7日以降は登山道から外れた急斜面でも実施。捜索隊が横一列に並んで火山灰に捜索用の棒を刺し、地雷探知機で灰の中を探った。
10日に視察した自衛隊の岩田清文・陸上幕僚長は「自然との闘い。持てる戦力を最大限に投入する」と話した。11日は山頂全域を捜索する予定だ。
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