【動画】御嶽山で捜索活動にあたる警視庁の特殊救助隊ら=警視庁撮影
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 御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から2週間となった11日、山頂付近の捜索で新たに心肺停止状態の男性1人と、別の人の身体の一部が見つかった。長野県警は心肺停止状態だった男性の死亡を確認し、身元を発表。安否不明だった登山者に含まれ、噴火による死者は56人、安否不明者は7人になった。

 県によると、死亡が確認された男性は、山頂近くの御嶽神社付近で、2メートル四方の岩に挟まれたような状態で見つかった。捜索はバールなどで岩を砕きながら進められた。県警によると、損傷死だった。別の人の身体も、この岩の近くで見つかった。

 この日、自衛隊や警察、消防の約550人が捜索にあたった。これまで捜索した場所のほか、急斜面で立ち入れなかった場所も捜した。現場は火山灰がぬかるんだ状態で難航した。高山病とみられる症状を訴えて下山する隊員も出た。