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 御嶽山(おんたけさん、長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から2週間となる11日、自衛隊や警察、消防の捜索隊は、山頂付近で安否不明者の1人とみられる身体が、岩などにはさまっているのを発見した。削岩機も使って救出するという。これまで55人の死亡が確認され、8人の安否がわかっていない。

 この日は早朝から約560人が、立ち入り可能な山頂付近の約26ヘクタールを捜索している。同日午前、ヘリで上空視察した山谷えり子防災担当相は「本当に厳しい状況だということを確認した。(捜索隊は)二次災害に気をつけながら全力を挙げてほしい」と話した。

 11日の御嶽山周辺は、夜まで晴れる見通し。だが、日本列島に接近する台風19号の影響で、13日から天候が悪化するとみられる。