ヤクルトが獲得に成功した大引。センターラインの強化で上位浮上をもくろむ【拡大】
FA交渉解禁から1週間。スピード決着で、大引&成瀬のダブル獲りが決まった。この日、大引からヤクルトに連絡が入り、移籍を決断した旨が伝えられた。
大引には楽天、オリックスも獲得に乗り出し、楽天はヤクルトを上回る条件提示をしていたが、強い在京志向とヤクルトの熱意が伝わった格好だ。また交渉中の成瀬からもヤクルトに移籍の意向が伝えられており、近日中に正式発表となる予定だ。
愛媛・松山で秋季キャンプの指揮をとる真中新監督は吉報にひと安心の様子。「センターラインの強化、先発ローテーションの軸というのは最大の補強ポイントで2人とも欲しい選手だった。(球団に)本当に素晴らしい補強をしていただいたし、非常にうれしい」と喜んだ。
今季2年連続最下位の屈辱に沈んだヤクルトは、早くから補強ポイントを先発投手と遊撃手に定めていた。リーグワーストのチーム防御率4・62に終わった投手陣の大黒柱として成瀬をリストアップ。2012年にパ・リーグ遊撃手最高守備率(・987)を誇った“名手”大引は、堅守に加え、日本ハムで主将だったリーダーシップも高く評価していた。