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談春自伝で談志さんドラマ化!「素顔を知ってほしい」

2014年11月21日6時3分  スポーツ報知

 落語家・立川談春(48)の自伝的エッセー「赤めだか」が来年度中にスペシャルドラマ化されることが20日、分かった。2011年のきょう11月21日に亡くなった師匠・立川談志さん(享年75)との師弟愛をつづった著書は08年の出版直後から話題を呼び、映像化の依頼が殺到。これまで固辞し続けていたが、この春にドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」に出演した縁でTBSにゴーサインを出し、「談志の素顔を知ってほしい」と期待している。

 「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」のスタッフにより、天才落語家・立川談志さんの素顔が明かされる。

 ドラマ化が決まり、談春は「あれほど業績、騒動を残した落語家はいない。世間のイメージと違う談志の素顔を伝えて『俺の師匠はこんなにすごかったんだ』と見せつけたい」と放送を心待ちにしている。

 「赤めだか」は談春が17歳で談志さんに弟子入りしてから真打ちに昇進するまでを記録したもの。これまでも映像化のオファーは数多く寄せられていたが、「実話なので影響を考慮して全部、断りました」。談志さんが11年に亡くなり、さらに信頼できるスタッフと出会ったことで映像化を決めた。

 過激な言動が注目されがちな談志さんだが、昇進の基準を明確化するなど落語界の改革者であり、「好きな人には徹底的に尽くす人だった」。雑誌の連載で「談志はぬいぐるみ好き」というエピソードを書いたところ「お前、破門な!」と言われたという。慌てて「僕が勝手に作ったネタなんです」と弁明すると「それならいい」と撤回された。「こんなクレームが来ることもあると教えてくれた。師匠なりの愛情表現だったんじゃないかな」

 旧態依然とした体制に反発した談志さんは83年に落語協会を脱退。弟子たちも寄席に出ることができなくなったが、その分、知恵を絞った。「何か売り文句を持ちたい」と考えた談春は「最もチケットが入手困難な落語家」と名乗り始め、代名詞に。3年間言い続けて本当に独演会のチケットが完売するようになった。

 ドラマの放送は来年度中。1年以上先になる可能性もあるが、「ものすごく期待しているし、ものすごく照れくさい」と談春。俳優が落語をするシーンでは自ら名人芸を伝授する予定だ。

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