PHP 開発環境が準備できたので、FuelPHP のインストールおよびユニットテストのためのPHPUnit もインストールします。

FuelPHP 関連ソフトウェア

名前 バージョン ライセンス 備 考
PHPUnit 3.7.38 BSD License
NetBeans FuelPHP plugin 0.10.1 CDDL-GPL-2-CP NetBeans のプラグイン
FuelPHP 1.7.1 MIT License

Windows でのFuelPHP のインストール

FuelPHPでの開発プロジェクト毎に以下の操作を行う。

手順1 FuelPHP のインストール

FuelPHP をインストールします。インストールする場所は、ホームディレクトリ(C:\Users\ユーザ名)に「work」というフォルダを作成し、その中にします。

まず、ホームディレクトリにwork フォルダを作成します。
デスクトップにある「Git Bash」アイコンをクリックし起動します。
Git Bash でwork フォルダに移動します。

$ cd work

git clone コマンドでFuelPHP のソースコードをダウンロードします。最後の引数の「fuelphp」は作成されるフォルダ名になります。
(注意)フォルダ名は任意で構いませんが先に設置しないように注意!

$ git clone --recursive git://github.com/fuel/fuel.git fuelphp

※Git Bash でコピー&ペーストするには、Git Bash のタイトルバーを右クリックするとメニューが表示される。

しばらくするとダウンロードが完了します。
FuelPHP 1.6 からComposer が正式採用され、一部のライブラリがComposer で管理されるようになった。

■ Note:Composer とは?
Composer はPHP の新しいパッケージ(ライブラリ)管理ツール。PHP 5.3.2 以降で利用できる。プロジェクトごとに必要なパッケージを管理できます。公式サイトは、http://getcomposer.org/

composer.json の変更

composer.json は、Composer での設定ファイル。
FuelPHP のデフォルトのcomposer.json では、minimum-stability(依存するパッケージの最低限の安定性)がdev(開発版)になっているため、これをstable(安定版)に変更。

"minimum-stability": "dev"

を次に変更。

"minimum-stability": "stable"

続いて、次のコマンドを実行。まず、self-update コマンドでcomposer.phar 自体を更新し、update コマンドで必要なパッケージをComposer 経由でダウンロード。

$ cd fuelphp
$ php composer.phar self-update
$ php composer.phar update

しばらくするとダウンロードが完了。

fuel08

上記のコマンドは、FuelPHP の最新の正式リリース版がインストールされている。(FuelPHP 1.7.2 の正式リリース版)

手順2 Apache の設定

Apache から、インストールしたfuelphp にアクセスできるように設定。
コマンドプロンプトを管理者として実行。スタートメニューからコマンドプロンプトを右クリックし、[管理者として実行] を選択。
XAMPP のhtdocs フォルダに移動し、mklink コマンドでダウンロードしたfuelphp フォルダへのシンボリックリンクを作成。

C:\Windows\system32>cd \xampp\htdocs
C:\xampp\htdocs>mklink /d fuelphp "c:\Users\gara\work\fuelphp\public"
fuelphp <<===>> c:\Users\gara\work\fuelphp\public のシンボリックリンクが作成されました

最後の引数はリンク先フォルダのパスですが、必ずドライブ文字からのフルパスで指定。パスが間違っていた場合でもエラーになりませんので注意!!

d ディレクトリー名は任意に設定できる「/d ディレクトリー名」がホームディレクトリ(C:\Users\ユーザ名)に「work」作成後のフォルダ名に合わせた方が良い。

fuel09

手順3 FuelPHP の動作確認

最低限の動作確認をします。ブラウザでhttp://localhost/fuelphp/ にアクセス!!
次のようなWelcome ページが表示されれば、インストールは完了。

fuel10

「要求されたディレクトリへのアクセス権限がありません。インデックスドキュメントが存在しないか、ディレクトリの読み込みが許可されていません。」と表示された場合は、「手順2 Apache の設定」のシンボリックリンクのパスを確認。

流れが分かりづらいので図で表わしてみる

FuelPHP のインストール概要02

過去記事:FuelPHP1.7のインストール

PHPUnit のインストール

PHPUnit はPEAR でインストールすることもできますが、ここではComposer を使ってプロジェクト配下にインストール。

過去記事:「PHPUnit のインストール(PEAR)
過去記事:「PHPUnitとそのメリット

手順1 PHPUnit のインストール

PHPUnit をComposer からインストール。Windows ではGit Bash で次のコマンドを実行。

$ cd ~/work/fuelphp
$ php composer.phar require phpunit/phpunit:3.7.* --dev

上記のcomposer require コマンドは、composer.json ファイルに以下 のようにPHPUnit を追加し、composer update コマンドを実行しPHPUnit をインストールします。
–dev は指定したパッケージが開発のために必要ということを意味する。

  "minimum-stability": "stable",
    "require-dev": {
        "phpunit/phpunit": "3.7.*"
    }

「The process timed-out.」と表示された場合は、タイムアウトでうまくインストールできなかったことを意味する。
その場合は、次のコマンドを実行。

$ php composer.phar update

インストールが完了したら、PHPUnit のバージョンを確認。

$ fuel/vendor/bin/phpunit --version
PHPUnit 3.7.38 by Sebastian Bergmann.

手順2 oil コマンドの設定

oil test コマンドからComposer でインストールしたPHPUnit を使えるようにパスの設定を変更。
「fuel/packages/oil/config/oil.php」を「fuel/app/config」フォルダにコピーして、次のように変更。

'binary_path' => 'phpunit' ,

'binary_path' => VENDORPATH.'bin/phpunit',

に変更。

NetBeansのPHPUnit設定

NetBeansでPHPUnitを使用する際は、制作プロジェクト毎に設定をする必要があります。

NetBeansの「フレームワークおよびツール」タブの「PHPUnit」を選択。

「PHPUnit スクリプト」を、次のように設定。
• Windows では「C:\Users\ユーザ名\work\fuelphpのDLフォルダ名\fuel\vendor\bin\phpunit.bat」

NetBeans の設定」の記事に詳細説明。