FuelPHP の設定ファイルは、「fuel/app/config」フォルダに配置される。
ファイル名 | 説明 |
config.php | メインの設定ファイル |
db.php | データベース設定ファイル |
routes.php | ルーティング設定ファイル |
デフォルトの設定は「fuel/core/config」フォルダ以下のファイルに記載されており、「fuel/app/config」フォルダ以下のファイルでは変更する項目のみを記載します。
設定ファイルはPHP ファイルであり、配列を返すように定義します。
ここでは開発用にconfig.php の設定を変更します。
config.php の変更
fuelphp プロジェクトの「ソース・ファイル」から「fuel/app/config/config.php」を開いて変更していきます。
NetBeans では、[Ctrl]キーを押しながら[G]キーを押す(以降は[Ctrl]+[G]と表記します)と、行番号を指定するダイアログが表示され、指定の行に移動することができます。また、[Ctrl]+[/]で「//」で始まるコメント行のコメントを解除できます。
言語設定
78行目あたりの以下の部分を変更する。
// 'language' => 'en', // Default language
を
'language' => 'ja', // Default language
へ変更。
// 'locale' => 'en_US', // PHP set_locale() setting, null to not set
を
'locale' => 'ja_JP.UTF-8', // PHP set_locale() setting, null to not set
へ変更。
言語設定を日本語に変更しています。language は、具体的にはFuelPHP の言語ファイルのあるフォルダ名を指定することになります。日本語の言語ファイルはありませんが、自分で作成することができますので’ja’に変更しておきます。言語ファイルを用意しなくてもフォールバック設定で英語の言語ファイルが使われるため動作に問題は生じません。
ロケールの設定は、ここでは’ja_JP.UTF-8’にしています。Windows では’japanese’に設定します。null に設定すると、FuelPHP はPHP のsetlocale() 関数を実行せず、ロケールの設定を変更しません。
タイムゾーンの設定
97行目あたりの以下の部分を変更する。
// 'default_timezone' => null,
を
'default_timezone' => 'Asia/Tokyo',
へ変更。
タイムゾーンを日本時間に設定。default_timezone は、東京以外でも’Asia/Tokyo’と設定します。
ロギングの設定
開発時には、ログ情報は多い方がよいので、すべてのログを記録するように変更。
106行目あたりの以下の部分を変更する。
// 'log_threshold' => Fuel::L_WARNING,
を
'log_threshold' => Fuel::L_ALL,
へ変更。
トークンのソルトの設定
CSRF 対策のトークンを生成するためのソルトを設定します。推測が困難な文字列を指定します。
124行目あたりの以下の部分を変更する。
// 'token_salt' => 'put your salt value here to make the token more secure',
を
'token_salt' => 'bZkHdjHinazQQISwFVqlUo9AVZ2yiwrQtq/QHE6',
へ変更。
トークンのソルトの設定
default_charset の設定
FuelPHP は、HTTP レスポンスヘッダに文字コードを指定しません。デフォルトでは次のようなヘッダになっています。
Content-Type: text/html
PHP の設定でdefault_charset を指定して、文字コードも出力するようにします。
「fuel/app/bootstrap.php」を開いて次のように追加。
// set default charset ini_set('default_charset', 'UTF-8');
これで、HTTP レスポンスヘッダが次のようになります。
Content-Type: text/html; charset=UTF-8
設定値の確認
fuel/app/classes/controller/check.php で確認を行うため「check.php」を作成。
次のようなプログラムを作成し、設定値を確認。
<?php class Controller_Check extends Fuel\Core\Controller { public function action_index() { echo '<pre>'; echo 'FuelPHP version: ' . Fuel::VERSION . "\n"; echo ' locale: ' . setlocale(LC_ALL, '0') . "\n"; echo ' date: ' . Date::forge()->format('mysql') . "\n"; echo 'default_charset: ' . ini_get('default_charset') . "\n"; echo '</pre>'; } }
ブラウザでhttp://localhost/fuelphp/check にアクセスし、正しく設定されていることを確認。
これで、FuelPHP の基本的な設定は完了。
参考過去記事:FuelPHP の設定_旧Ver