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【社会】

港区 2人目から保育料無料 認可保育所と区立幼稚園

 東京都港区は二十日、認可保育所や区立幼稚園の保育料を、来年度以降は二人目から無料にすると発表した。二十三区では初めて。地方では人口増をねらって行う自治体もあるが、都市部では珍しい。区は二十七日の定例区議会に保育料改定の条例改正案を出す。

 保育所は、未就学の兄や姉が区内外の認可や認可外保育所、幼稚園に通っていることが条件。幼稚園の場合は、小学三年生までの兄姉がいる子どもが対象。

 港区では、一人の女性が一生のうちに産む子どもの数を表す合計特殊出生率は一・二七。全国平均より低いが、都の平均を二〇〇八年に上回り、年々上昇傾向にある。区は人口が増え続けると推計しているが、日本全体の少子化対策の観点から無料化を決めた。

 武井雅昭区長は「東京は出生率は低いが、出生数で見ると全国の一割を占める。二人目以降を望む人が産みやすい環境を都市部で作ることは、少子化の歯止めに重要だ」としている。

 区は同時に区立幼稚園の保育料と、認可保育所の高所得世帯の保育料を引き上げる。無料化との差し引きで、追加の財政負担は、年額約七千万円の見込み。

 

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