7989100872_f2e66e67e3
photo credit: ** RCB **

Ingressではユーザーの申請(写真&位置情報登録)によって、歴史的・文化的価値などがあると認められた場合にそこがポータルになります。日本であれば灯籠神社仏閣が多いです。

そんな中、骨で装飾された教会やチェルノブイリ周辺までポータルにしてしまう世界のクレイジーなIngressプレイヤーたちは、もはや物理的な危険が及ぶ場所までポータルにしてしまったのです。


ワシントン山

Observatory_tower_in_rime_with_blue_sky

アメリカ合衆国北東部の最高峰とはいえ、標高はわずか1917m。ではなぜキャプチャ オア ダイなのかというと、この山には最大瞬間風速103m/sの風がビュンビュン吹き荒れているからです。これは世界記録(113.2 m/s)に匹敵するレベルです。どれだけ凄まじいかというと、鉄塔が曲がり、人間が吹き飛ばされるほどです。ワシントン山ではこうしたハリケーンを上回るような風が年平均で3日に1回発生しています。そのため山頂の建物はそれに耐えうる設計になっており、地面と鎖でつながっています。

Mount_Washington_chained_building
※今では事故も減りました。

スクリーンショット_2014-11-20_22_00_03
ワシントン山山頂のプレート

スクリーンショット_2014-11-20_22_00_12
 最大瞬間風速103m/s(231マイル/時)を示すプレート 



セントラリア(ペンシルバニア州)

2298514275_8b05222f2b
photo credit: C. Young Photography

映画「サイレントヒル」のモデルとしても使われたこの町は坑内火災(地下火災)の影響により住民に退去勧告が出され、今ではゴーストタウンとなっています。この火災の影響により、地面は70℃〜80℃まで熱くなり、水蒸気となった地下水が有毒ガスとともに噴出し、地盤沈下や一酸化炭素・二酸化炭素濃度の上昇まで起こりました。現在でも煙や有毒ガスは出ており、道路は車が走れない状態になっています。ちなみに自然鎮火するまでは数百年かかると言われています。

38

町の入口部分に郵便局のポータルがあります。この郵便局、2002年に郵便公社によって郵便番号が抹消されています。

Ingress_Intel_Map



マ ッ タ ー ホ ル ン

3818_-_Riffelberg_-_Matterhorn_viewed_from_Gornergratbahn
User:Thisisbossi

いよいよ世界のラスボスが出てきた感がありますね。標高4478m、2012年にイモトさんが登頂を成し遂げたあのマッターホルンです。

明らかにスマホゲームしに行く場所ではありません。世界で初登頂したチームは下山時にそのまま死亡しています。北壁ルートは三大北壁の一つにもなっており、熟練者でも困難と言われています。2002年には、あまりにも死人が出るので地元ガイドらが登山者に事前テストを義務付けました。

経験不足の初心者登山家による事故が相次ぐマッターホルン。今夏から地元ガイドらは、登頂希望者に登山の基礎能力を試すテストトライアルを義務付けた。スイスの山岳地帯では、先週末だけでも5人が死亡した。
swissinfo.ch

もう一度言います。どう考えてもスマホゲームしに行く場所ではありません。でも、あるんですね。ポータルが…。

08


そのうち宇宙にも

このブログでは度々こういったエクストリームすぎるポータルの特集をします。そのときによくもらう反応として「この人達そのうち宇宙までポータルとりにいきそう…」というものがあります。確かにその通りだと思います。民間宇宙事業などを使用するエージェントが一人でもいれば、ポータル申請のことが頭をよぎるでしょう。そして技術もしくは特例によりその申請をNiantic Labs/Googleが承認すれば、宇宙にだってポータルが生えるでしょう。Google Earthで月を見れるようになったのが5年前ですから。