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【スポーツ】<首都スポ>駒大13年ぶりV 江越が全3点たたき出す2014年11月20日 紙面から
◇明治神宮野球大会<最終日> 駒大3−0明大大学の部決勝は、駒大(東都)が3−0で明大(東京六)を破って13年ぶり5度目の優勝を決めた。優勝回数で最多の明大と並んだ。阪神にドラフト3位指名された江越大賀中堅手(4年・海星)が8回に中前へ落ちる2点二塁打など3得点すべてに絡む活躍。先発の東野(ひがしの)龍二投手(1年・履正社)から、来年のドラフト1位候補の今永昇太投手(3年・北筑)につないで無失点に抑えた。明大は決勝で2年続けて東都勢に敗れた。 勝負を決めたのは主砲だった。高校時代もなかった日本一に輝き、ナインから胴上げされた駒大の江越は「苦しい戦いでしたが良かった。実感はまだありませんが、これから湧いてくると思います」と喜びをかみしめた。格好は良くなかったが3得点を挙げた。「大賀」という名前は、父の職業である大工からの「大」と、みんなに祝ってもらえるようにと「賀」を入れている。そんな由来通りに、タップリと祝福された。 先制点をもぎとったのは6回。2死二塁で、砂川がノーサインで盗塁成功。その後、江越は三遊間深くへのゴロを放ったが、遊撃手から送球を受けた一塁手がミットに当てながら落球した間に、三塁走者が生還した。頭から滑り込んだ江越は「全力疾走しただけ。だれでもできることをしただけです」と照れ笑い。8回の2点打は、柳の直球を打ち損じながらも遊撃手の後方に落ちる二塁打。明大を突き放す大きな追加点だった。 名門復活を託されて2012年に就任した西村亮監督(40)は、選手の自主性を重んじてチームを立て直した。高校時代に日本一を経験した選手はいない。昨秋には入れ替え戦も経験したが、4年生を中心に、どうしたら勝てるかを考えてきた。「当たり前のことを全力でやろうと話した。駒沢の野球は、泥くさく基本を守る野球」と江越は言う。駒大野球の原点を貫いた。 西村監督の勝負度胸も後押しした。先発はエースの今永ではなく1年の東野。攻撃力で劣る中で勝つには終盤勝負と腹をくくった。5イニングを無安打の東野を、今永が引き継いで1点も許さなかった。太田誠OB会長が率いていた2001年以来の日本一に、西村監督は「長い、長い13年でした。大学関係者、OBの方々の思いが詰まった優勝だと思います」と声を詰まらせた。復活の第一歩は踏み出せた。江越ら主力野手は卒業するが、今永らは残る。ここからが本当の名門再建となる。 (小原栄二) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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