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旧日本軍の化学兵器処理施設 近く中国で稼働へ
11月21日 5時50分

旧日本軍の化学兵器処理施設 近く中国で稼働へ
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戦時中に旧日本軍が中国に残した化学兵器の廃棄処理のため、日本政府が整備を進めてきた中国・吉林省の施設が近く稼働できる見通しとなり、今月30日にも現地で式典が開催されることになりました。

戦時中に旧日本軍が中国に残した毒ガス兵器などの「遺棄化学兵器」は、「化学兵器禁止条約」に基づいて日本政府が、2000年から各地で回収や処理を進めています。
このうち推定で30万発から40万発と、とりわけ多くの砲弾が埋まっているとみられる東北部・吉林省のハルバ嶺では、現地での廃棄処理を加速する必要があるとして、日本政府が処理施設の整備を進めてきました。
複数の関係者によりますと、この施設は近く稼働できる見通しとなり、今月30日にも現地で日中両国の政府関係者らが出席して式典が開催されることになりました。
日本政府は今後、施設を使って高温の炉の中で砲弾を燃焼させるなどして処理を加速させ、いまのところ2022年までにハルバ嶺での廃棄作業の完了を目指しています。
内閣府が設置した化学兵器の処理に関する有識者会議のメンバーで、東京大学大学院の高原明生教授は「ハルバ嶺の施設の稼働は、過去の戦争に関わる事を克服していくための重要な一歩であり、大変建設的な取り組みだ。両国の国民がこれを知ることで日中関係の改善につながることを期待したい」と話しています。

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