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ドラ1岡本、キャンプ1軍帯同も!原監督「怪物、超人、天才なら」

2014年11月20日6時0分  スポーツ報知
  • 仮契約を済ませた岡本は、バットを手にポーズを取った

    仮契約を済ませた岡本は、バットを手にポーズを取った

 巨人からドラフト1位指名された智弁学園・岡本和真内野手(18)が19日、大阪市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金8000万円、年俸1200万円で合意した。背番号は38。この日、原辰徳監督(56)は高卒新人では2003年の長田昌浩内野手以来の春季キャンプ1軍帯同を期待。高校通算73本塁打の大砲は「球界を代表する選手になりたい」と決意表明した。

 無数のフラッシュを浴びながら、岡本は将来のビジョンをはっきりとした口調で語った。

 「将来、球界を代表する選手になるのが目標。その目標に向かってやっていきたい。岡本世代ですか? 将来的には、そう言われるような選手になりたいです」

 今回のドラフトでは楽天・安楽智大(済美)、西武・高橋光成(前橋育英)、ソフトバンク・松本裕樹(盛岡大付)と高校生が次々に1位指名された。

 「まずは同世代のすごい投手と対戦したい。自分より安楽君や高橋君の方が有名。もし、対戦する機会があれば、常に挑戦者の気持ちで打席に入り、絶対に打ってやりたい」。高校通算73本塁打を記録したバットで“岡本世代”を引っ張るつもりだ。

 大きな夢を抱く将来の4番候補。原監督の期待も大きい。秋季キャンプ最終日のこの日、指揮官はジャイアンツ球場で「1、2、3と地固めさせていくのが巨人の育成スタイル」と前置きした上で、来春の1軍キャンプ帯同の可能性を示唆した。

 原監督「人間には『天才』がいる。『超人』とか『怪物』、いろいろな表現がある。その中に当てはまれば。段階も必要。だが、さっき言ったみたいな人もいる―と頭に入れておく必要がある」

 そして、こう続けた。「松井(秀喜)なんかはフリー打撃のすごさは怪物的なところがあった。(高橋)由伸なんかは、ミスター流に言えば『天才』。『原辰徳』もそんなものかもね(笑い)。岡本と由伸では(高卒と大卒で)年齢差がある。すごかったのは清原(和博)だと思う」。1月の新人合同自主トレで、岡本が指揮官の目にかなう一端を見せれば、チームの高卒新人としては03年の長田昌浩以来の大抜てきもある、ということだ。

 岡本は1月の新人合同トレへ向け、ロードワークなど約3、4時間の下半身強化に毎日、励んでいる。

 「一生懸命練習していくだけ。その結果がキャンプ1軍で、1年目は思い切って自分のプレーができるようにしたい。怖いもの知らずで思い切ってやりたい」

 大きな目標を胸に、プロの舞台に挑んでいく。(小谷 真弥)

 ◆岡本 和真(おかもと・かずま)1996年6月30日、奈良・五條市生まれ。18歳。小学1年から軟式チームの「カインド」で野球を始める。「橿原磯城シニア」所属の中学3年時には、シニア日本代表の4番として全米選手権優勝。智弁学園高では1年秋から4番。3年の春夏甲子園に連続出場し、春は1試合2本塁打を記録。今夏のU18アジア選手権でも4番として準Vに貢献。183センチ、95キロ。右投右打。家族は両親と兄2人。

 ◆1年目キャンプメモ

 ▼原辰徳の1年目キャンプ(81年) キャンプ1軍スタートで初日、宮崎県営運動公園でのフリー打撃で場外を含む3本のサク越え。本人は「この打撃じゃダメ」と不満も。(1年目成績=125試合に出場。打率.268、22本塁打、67打点)

 ▼高橋由伸の1年目キャンプ(98年) キャンプは2軍スタート。ロングティー打撃では長距離砲らしい伸びのある打球を披露。高田繁2軍監督から「原(辰徳)のように1年目から活躍できる」と評価された。(1年目成績=126試合に出場。打率.300、19本塁打、75打点)

 ▼松井秀喜の1年目キャンプ(93年) ミスター監督復帰と松井入団の大フィーバーの中、キャンプ1軍スタート。初日に宮崎市営球場のバックスクリーン左に130メートル弾。長嶋監督も思わずうなる。(1年目成績=57試合に出場。打率.223、11本塁打、27打点)

 ▼清原和博の1年目キャンプ(86年=西武) キャンプ1軍スタート。西武球場での初日、守備練習で軽快なフットワークでゴロをさばき、視察した長嶋茂雄氏(当時、報知新聞社客員)が「三塁手で行ける」と太鼓判。(1年目成績=126試合に出場。打率.304、31本塁打、78打点)

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