【九州場所】白鵬、1敗キープ!豪栄道戦3連敗で脱出
2014年11月20日6時0分 スポーツ報知
◆大相撲九州場所11日目 ○白鵬(はたき込み)豪栄道●(19日・福岡国際センター)
西大関・稀勢の里が執念の白星で2敗を守り、優勝戦線に踏みとどまった。唯一の全勝だった西横綱・鶴竜を押し出し、優勝争いでも1差と迫った。12日目の東横綱・白鵬戦も勝って横綱を連破し、逆転優勝を狙う。大鵬に並ぶ歴代最多のV32を狙う白鵬は、3連敗中だった西大関・豪栄道を退けて1敗を守り、再びトップに並んだ。2敗は稀勢の里に加え、平幕の栃ノ心の2人。
白鵬が薄氷を踏む思いの白星をつかんだ。3連敗中の豪栄道に立ち合いで一気に押し込まれた。体を左に開いて辛うじてはたき込み、1敗を守った。「上体が高かったですね」。横綱昇進後、初の同じ相手に4連敗は免れた。ただ、辛勝に支度部屋での言葉もさえない。
結びで全勝の鶴竜が稀勢の里に敗れ、1敗に並んだ。「昭和の大横綱」大鵬が記録した歴代1位の優勝32回へ視野が開けてきたが「別に」と無心を強調した。12日目は稀勢の里を迎え撃つ。昨年の九州では苦杯をなめ、館内が「万歳」で揺れた。あれから1年。「いい相撲を取るだけです」と過去を振り返らず、前を向いた。
北の湖理事長は「1敗を守ったから捕まえてしまえば大丈夫、と白鵬は思っているはず」と優勝争いでも白鵬優位を断言。「一番一番です」と白鵬。絶対的な本命が逆転Vへ静かに闘志を燃やす。