東映、高倉健さん“追悼上映”準備 内田裕也は本社前献花で「残念」
2014年11月20日6時0分 スポーツ報知
東映は19日、10日に悪性リンパ腫のため死去した映画俳優の高倉健さん(享年83)の特集上映を組む準備に入った。死去の公表から一夜明け、全国の東映系の映画館などには「もう一度、健さんの任侠(にんきょう)ものなどをぜひスクリーンで見せてほしい」という声が相次いだ。
ただ困ったことに、現在の映画館のほとんどがデジタル上映システム。フィルム上映には複雑な工程、多額な費用もかかるが「できる限りファンの声に応えたい」(関係者)と話す。また名画座で知られる東京・新文芸坐も特集上映を「現在、企画中です」とコメントした。
東映本社前ではファンによる献花が始まる前、多田憲之社長を筆頭に同社社員150人が黙とうをささげ、高倉さんに感謝の気持ちを伝えた。また映画「ブラック・レイン」(89年)で共演した内田裕也(75)の姿も。神妙な表情で「残念です」と答え、その場を去った。東映が設置した4か所の献花台にはファンら約4200人が訪れた。
豊島区から来た男性(61)は「今日はお礼を言いに来ました」。献花台で大泣きする人、バスを使って訪れ、団体でお別れする人もいた。