国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

イギリス人の夫と国際結婚 
思いがけないところで海外生活中
日本への思いを募らせつつ
何故かいつも波乱万丈をしている2児の母
いつの日か日本に帰れることを夢見つつ
未練たっぷりで綴っていきます・・・


テーマ:
妙な男に変なうわさを流された私たち。
根も葉もない噂に傷ついていた。
どうして、こんなことをされる必要があるのだろうか?
私たちの友人以外の人たちから
変な目で見られるようになっていく。
「あの女は外国人と遊んでいる」
「離婚して寂し過ぎたんじゃない?」
「尻軽すぎる」
傷つく私の心。

いままでも十分苦しんできたのに
更に他人から苦しめられることに
気がおかしくなりそうだった。

そして・・・
更に追い討ちをかけるようにこの上司に
何故か呼び出されることになる。
そして信じられないことを言われるのである。

必要以上に嘘をきかされていた上司は
まず、新人君(夫)を呼び出し

「君は何をしに日本にやってきたのかね?
女性をたぶらかしにやってきたのか?」と唐突にきく。

「言っている意味がわかりませんが?」と夫

「今付き合っている女性は日本人、
だから遊んでいるのだろう?
なぜ君と同じ国の女性を選ばないのだ?
君の国にも沢山女性はいるだろうに。
それに彼女は離婚している。
そんな女性を選ばなくてもいいだろう?」
と本気でいっていたト上司。

その言葉に冷静に
「僕は遊んでいるつもりはありません。
彼女が離婚していることは知っていますし、
そのことが問題とはおもいません。
それに彼女のことは真剣ですし、
結婚も考えています。
大人同士の交際に
なぜ、貴方が口出しをするのですか?」と言う。

その言葉に
「君たちの交際をよく思っていない人がいるんだよ。
行動を謹んでほしい。」とこの上司は言う。

すると・・・
「今まで行動を慎んでいて
あなたも気づいていなかったのに
これ以上どうしろというのでしょうか?」と夫。

「とにかく、よく考えてほしい。」と上司。
(遠まわしに別れろという意味)

この人の勝手な想像でこんな理不尽な助言を
真剣に夫にする上司。
この言葉に呆れてものが言えない夫・・・。
何を言っても響かない、
偏見で凝り固まったこの人に
これ以上説明しても変わらないと思ったらしく
ここで、話を打ち切った夫。


次にこの上司は私を呼び出す。
「君は離婚したばかりで、寂しいのはわかるが
相手を考えて付き合う必要があるのではないか?」と言い出す。

「はあ?何を仰っているのかわかりませんが・・・」と私。
この時は本当に困惑した。
この人は本気でこんな事を言っているのかと。
だから、何が言いたいか分かっていたが
あえてその内容を聞いてみた私。
あまりの事に体が緊張し始める。


「外国人と付き合うと言うことが
どれだけ君が軽く見られるか・・・
それに
君は離婚したんだから
もっと考えて行動した方がいいんじゃないかな?」
と言う上司。
この言葉に即カチンと来た私。

夫とは対照的に私は感情的になった。
「外国人だと、何がいけないんですか?
日本人だったら良いんですか?
だいたい、彼の何処がおかしいんですか?
仕事も私生活もいたって真面目で、一生懸命やっています。
貴方もよく知っているでしょ?
そんな彼を好きになるのは罪なんでしょうか?
離婚した私には相手を選ぶ権利もないのですか?
なぜ、私にはそんなに制約があるんですか?」
と悔しくて涙が出始めた私。

離婚をした私には
相手を選ぶ権利も
幸せになる権利もないのか?
外国人がなぜ、そんなにいけないのか?
知らない外国人でも失礼な話なのに
同じところで働いていて彼のことをよく知っていても
こんなことを平気で言う・・・。
そしてもし、彼が日本人だったら、
もし、私が離婚経験者でなかったら・・・
この人はこんな偏見の下
私たちを呼びつけて、
こんなひどいことは言わなかっただろう。

現に、こんなことを言っている本人でさえ
職場恋愛で結婚をしている。
過去に私にも
そう自慢話をしていた。
日本人同士の恋愛は仕事場でもたくさんある。
普通のこと。
変な噂を流したこの男でさえ
職場恋愛で結婚しようとしている・・・。
そのことと、私たちのことは、何がどう違うというのだろうか?
なぜ、私たちだけ、こんなに干渉されるのか?

どうしても腹の虫が収まらなかった。
怒りと悔しさ・・・悲しさ
どうしようもない絶望と・・・
そしてやっぱり周りを信用してはいけないと思わせる
この言葉・・・
ショックで泣き崩れた。
泣いてしまった私に何も言えないトップ・・・。


この時期、私たちが付き合っていることは
誰も知らなかった。
それほど仕事ではお互い気を使っていた。
お互いの恋愛感情は仕事場には持ち込まない。
それはそれは徹底していた。
皆が嫌な思いをしないようにと・・・

独身同士なので隠す必要は全くなかったのだが
私たちなりに周りへの配慮を考えてのこと
そして変な人たちから私たちを守るため・・・
だから誰も気づいていなかった。

なのに、偶然仕事場ではないところで
その関係がばれただけで
この言われよう・・・。
日本人同士であれば社内恋愛。
私たちの場合は同じことでも許されない、
付き合っているというその事実だけで
こんなことを言われることの虚しさ。

外国人に対する偏見と
外国人と付き合っている女性への偏見
そして
離婚経験者に対する偏見。

予想はある程度していたものの
それを更に上回る周りの反応に
心がズタズタになった。

私はこの後家に帰りひたすら泣いた。
他人に自分の私生活まで口を出され、
離婚したのだから考えて行動しろという、
正に余計なお世話をされることに
怒りと悲しさでおかしくなりそうだった。

なんで、他人にここまで言われなければいけないのか?
離婚したらこうあるべきだと
なぜ周りが思い、そのことを私に押し付けるのか?

この時夫はというと・・・私よりひどいことを言われたのに
落ち着いていた。
冷静さを保ち
私を守るので必死だったよう。
「大丈夫だから」と必死に私をなだめていた。

そして、一時して電話が鳴った。

その電話の主は・・・
あの変な噂を広めた男からであった。

つづく
AD
いいね!した人  |  コメント(12)
最近の画像つき記事  もっと見る >>

[PR]気になるキーワード