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APEC後の北京 再び深刻な大気汚染に11月20日 17時29分
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北京では、APEC=アジア太平洋経済協力会議などの期間中、大気汚染対策として行われた車の乗り入れ規制などの特別措置が解除され、再び深刻な汚染に見舞われています。
北京では、今月開かれたAPECの一連の会議にあわせて、市内中心部への車の乗り入れを制限したり一部の工場の操業を停止させたりして、国の威信をかけた大気汚染対策の特別措置が取られ、青空が広がりました。
APECの歓迎夕食会では、習近平国家主席がこの青空に触れ、「この会議が終われば消えてしまうという人もいるが、不断の努力で『APECブルー』を維持できると信じている」と述べ、出席した各国首脳が拍手する一幕もありました。
しかし、こうした特別措置はAPECの首脳会議が終わるとともに解除され、北京の街は19日から再び濃いスモッグに覆われています。
大気汚染物質PM2.5の1日の平均濃度は、高い地点では400マイクログラムを超え、日本の環境基準の11倍に上っています。
これについて中国国内のインターネット上では、「さようなら『APECブルー』」とか、「政府の大気汚染対策は外国の要人を迎え自分たちのメンツを保つためで、国民の健康のためではないことが分かった」などと政府の対応をやゆする書き込みが相次いでいます。