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■瀬戸孝則・前福島市長

 福島市には確実に放射能が降り注ぎ、市民全員が被害者になった。小さな生きがいを全部抹殺された。家庭菜園がなくなり、阿武隈川はいまだに釣りが再開されない。プルーム(放射性雲)が吾妻山中腹にぶつかり、線量はかなり高い。用水路はそのまま、私の家にもやっと除染が来た。けっして災害が終わったわけでないが、そこで生活せざるを得ないので苦しみながらも生活している。今大地震が来たら、原発は完全にやられるのに、60キロ離れた福島市に避難計画はない。国が先頭に立ち、計画を立てるべきだ。川内原発再稼働の話があるが、(避難計画を作るべき範囲は)30キロで済むはずがない。(都内の会合で)