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京都・青酸化合物殺害事件 「資産家・預金あり・高齢者」で婚活

フジテレビ系(FNN) 11月20日(木)18時44分配信

京都・向日市で、夫に青酸化合物を飲ませて殺害した疑いで、67歳の女が逮捕された事件で、女の自宅から出されたごみ袋に、青酸化合物が隠されていたことがわかった。さらに、高齢男性の連続不審死をめぐっては、資産家であることを条件に女が結婚相手を探していたことがわかった。
夫の筧 勇夫(かけひ・いさお)さん(当時75)に青酸化合物を飲ませ、殺害した疑いで逮捕された、妻の筧 千佐子容疑者(67)。
周囲で、過去の夫ら6人の男性が、次々と謎の死を遂げていることについて、千佐子容疑者は3月、「わたしの運命をなんでやねんと、恨みたくなりますね」と話していた。
ところが、夫を殺害する前に、すでに婚活を始めていた疑いが浮上した。
千佐子容疑者は、亡くなった勇夫さんとの結婚直後に、大阪市内の結婚相談所を訪問し、夫がいることを告げずに、婚活をしていたことがわかった。
千佐子容疑者は結婚相談所で、「本気で婚活している」などと話し、少なくとも2人の男性を紹介され、見合いをしていたという。
結婚の条件は「資産家で預金があり高齢者」としていたという。
千佐子容疑者は3月、「わたしは、再婚したいしたい女じゃないんですよ。たまたま知り合った人が、結婚願望が強くて。(これから結婚は?)もうないですね。この年になって、相手もいないですし。生きていくのがしんどいです」と話していた。
さらに、2013年9月には、交際していた75歳の男性が死亡し、数千万円の預金を相続していたことが発覚した。
12月に亡くなった夫・勇夫さんと知り合ったのは、2013年6月のため交際期間がかぶる2股状態だったことになる。
20日、千佐子容疑者の身柄は、殺人容疑で京都地検へ送られた。
自宅から出されたごみ袋からは、青酸化合物が隠された状態で見つかった。
千佐子容疑者は3月、「わたしが毒を手に入れる手段はないですよ。どうやって手に入れるのかと言いたい」と話していた。
さらに千佐子容疑者は、勇夫さんが亡くなる数日前に、自宅近くの薬局で「夫に飲ませる」と告げ、眠りやすくなる成分を含んだ漢方を購入していた。
勇夫さんの体内からも、この漢方の成分が検出されている。
千佐子容疑者の高校時代の同級生は「おとなしい、真面目な生徒だった。目立たなかった。結婚して大阪に住んでいるという話は、記憶にある」と語った。
福岡・北九州市の高校を出て、最初の結婚を機に大阪に移り住んだ千佐子容疑者。
当時、夫婦には事業をめぐり2,000万円ほどの借金があり、千佐子容疑者は、最初の結婚相手の男性の親族らから、多額の借金をしていた。
その際、貸した者同士がわからないよう、遠縁の親戚から金を借りるなど、巧妙な手口を使っていたという。
謎の死を遂げた、男性たちをめぐり、千佐子容疑者が手にした数億円ともいわれる多額の金。
千佐子容疑者は3月、「1,000万円か500万円もらって、殺人犯になりたい人なんて、誰もいないと思う。例え、それが1億、10億であっても、誰もいないと思う。そこまでわたし、ぼけてませんからね」と話していた。
警察は、青酸化合物の入手経路などについて慎重に調べている。

最終更新:11月20日(木)18時44分

Fuji News Network

 

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